ドルトムントは浅野先発のボーフムに勝ち切れず [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第30節が28日に行われ、ドルトムントとボーフムが対戦した。
前節のフランクフルト戦を4-0で制し、ブンデスリーガ2試合ぶりの白星を飾ったドルトムントは、他会場でバイエルンがマインツに1-3で敗れたために首位へと浮上した。だが、現時点でバイエルンとの勝ち点差はわずかに「1」。11シーズンぶりに“マイスターシャーレ”を掲げるため、1つも落とせない戦いが続いていく。敵地でのボーフム戦に向けて、クラブを率いるエディン・テルジッチ監督は前節からスターティングメンバーを1名変更。ニコ・シュロッターベックが負傷のため不在の最終ラインにニクラス・ズーレが入った。
一方、残留争いに巻き込まれているボーフムは、直近4試合の結果が2分2敗と未勝利が続いている。現在は15位につけているものの、降格圏内の16位シュトゥットガルトとは勝ち点差がわずかに「2」となっており、ドルトムントと状況は違えど負けられない戦いが続くことに変わりはない。首位撃破を目指す一戦に向け、浅野拓磨は2試合ぶりの先発入りを果たした。
試合は立ち上がりの5分に動く。ボーフムはGKマヌエル・リーマンからのロングフィードをフィリップ・ホフマンが頭で落とすと、ダイレクトのスルーパスが右サイドのスペースへ。反応した浅野が積極的な仕掛けから低い弾道のクロスボールを送るも、ここはペナルティエリア内で弾き返される。だが、こぼれ球を拾ったアントニー・ルジアがファーストタッチから右足一閃。ペナルティエリア手前から狙い澄ましたミドルシュートを叩き込み、ボーフムが先手を取った。
敵地で早々と失点を許したドルトムントだったが、直後の7分に反撃へ。最終ラインでボールを持ち運んだマッツ・フンメルスが左足で右サイドにロングフィードを送ると、ドニエル・マレンが対峙した相手との入れ替わりに成功。グラウンダーのクロスボールを狙うと、ニアサイドでセバスティアン・ハラーが触り、最後はカリム・アデイェミが押し込む。ドルトムントが即座に試合を振り出しに戻した。
11分にはボーフムが敵陣左サイドでのフリーキックを獲得。ケヴィン・シュテーガーの放ったボールに反応した浅野が、ペナルティエリア左からフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKグレゴール・コベルの正面へ。その後はドルトムントが主導権を握ったものの、35分には再びボーフムにチャンス。GKリーマンからのロングフィードが味方を経由して背後のスペースへ流れると、このボールを浅野が狙う。ペナルティエリア右から右足を振り抜くも、寄せてきたズーレにブロックされた。前半はこのまま1-1で終了している。
後半に入ると時間の経過とともにドルトムントの攻撃に厚みが増していく。53分には左サイドからの攻撃でペナルティエリア手前にボールが渡ると、パスを受けたジュード・ベリンガムが左足を振り抜く。ディフレクションしたボールはわずかに枠を外れた。73分にはマルコ・ロイスとユスファ・ムココを投入。すると直後のプレーで早速その2人が魅せる。敵陣中央でルーズボールを拾ったロイスがラファエル・ゲレイロとのパス交換からペナルティエリア内にパスを繋ぐと、最後はムココが左足フィニッシュ。ここはGKリーマンが立ちはだかり、ゴールを許さない。
なんとか逆転に持ち込みたいドルトムントは76分、敵陣でのボール奪取からムココがペナルティエリアに侵入。巧みなタッチから左足を振るも、ここは相手のブロックに阻まれる。こぼれ球を拾ったベリンガムが右足で強烈な一撃を放つも、ここもGKリーマンがビッグセーブ。82分には右サイドを駆け上がったユリアン・リエルソンのクロスボールをマレンがヒールで合わせるも、ここはわずかに枠を外れた。
試合はこのままタイムアップ。前節首位浮上を果たしたドルトムントだったが、2連勝を飾ることはできず。30日開催の一戦でバイエルンがヘルタ・ベルリンに勝利すると、再び2位に転落することとなる。一方、ボーフムは残留に向けて貴重な勝ち点「1」の積み上げに成功。浅野は78分までプレーした。
次節、ドルトムントは7日にヴォルフスブルクをホームに迎える。一方、ボーフムは6日に板倉滉が所属しているボルシアMGと敵地で対戦予定だ。
By サッカーキング編集部
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