7シーズンプレーしたドルトムントを退団し、バイエルン加入が決まったゲレイロ [写真]=Getty Images
バイエルンは23日、ポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロの獲得を発表した。
ブンデスリーガ屈指の左サイドのスペシャリストが、ドイツの“絶対王者”に加わることとなった。ゲレイロは前所属先であるドルトムントとの契約が2022-23シーズン限りで満了を迎えるため、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。契約期間は2026年6月30日までの3年間と伝えられた。
ゲレイロは1993年12月22日生まれの現在29歳。フランスで生まれ育ち、クレールフォンテーヌ国立研究所の出身選手としても知られている。カーンの育成組織を経てトップチーム昇格を果たすと、その後はロリアンでもプレー。2016年夏にはドルトムントへ完全移籍にて加入した。ドルトムントでは主戦場の左サイドだけでなく、現在はバイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督の下で中盤の一角としても活躍。加入後の数シーズンは負傷に悩まされる期間も少なくなかったものの、左足から繰り出される高いキック精度と優れたテクニックを武器に、ドルトムントの主力に定着した。
2022-23シーズンは公式戦36試合のピッチに立ち、6ゴール14アシストをマーク。ドルトムントに在籍した7シーズンでは公式戦通算224試合の出場で40ゴール50アシストを記録した。DFBポカールを2度制したほか、DFLスーパーカップでも優勝を経験している。
また、ロリアンに在籍していた2014年11月にはポルトガル代表デビュー。EURO2016では主力の1人としてポルトガル代表の優勝に貢献した。FIFAワールドカップロシア2018では全4試合にフル出場。FIFAワールドカップカタール2022でも4試合の出場で1ゴールを挙げた。これまでにポルトガル代表通算で64試合に出場し、4ゴール13アシストを記録している。
バイエルンへの完全移籍加入に際し、ゲレイロはクラブ公式HPを通してコメントを発表。移籍を決めた背景や新天地での意気込みを明かした。
「バイエルンから連絡をもらって、迷うことなく決断を下した。このようなビッグクラブでプレーできるのは光栄で、ドルトムントで一緒に過ごしたトーマス・トゥヘルの存在も大きい。僕はボールに触れながらリズムを作るタイプの選手で、ゲームをコントロールしながら多くのチャンスを作り続けるスタイルを好んでいる。可能な限り多くのタイトルを獲得するため、すべての力を尽くすつもりだ。それがバイエルンの哲学なのだから」
今夏の移籍市場で、バイエルンはライプツィヒを退団したオーストリア代表MFコンラッド・ライマーのフリー加入を既に発表している。バイエルンにとって、ゲレイロは今夏2人目の新加入選手となった。
By サッカーキング編集部
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