昨季はCBを主戦場に活躍したボルシアMGの板倉滉 [写真]=Getty Images
ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉が、ボランチにコンバートされる可能性が浮上しているようだ。30日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
現在26歳の板倉は、フローニンゲンやシャルケでのプレーを経て、昨年夏にボルシアMGに完全移籍で加入した。昨シーズンはひざの負傷による長期離脱がありながらも、公式戦通算25試合に出場し、センターバック(CB)の主力として活躍。最終ラインで安定感あるプレーを披露し、クラブの年間最優秀選手の候補4名にも選出された。
最終ラインの中心的存在として存在感を放った板倉だが、ボルシアMG在籍2年目はボランチとして起用される可能性もあるようだ。今夏に就任したジェラルド・セオアネ新監督の下、2023-24シーズン開幕に向けて調整を進めている同クラブは、現地時間29日にシュトゥットガルトとの親善試合を実施。報道によると、この試合でセオアネ監督は、板倉を本職のCBではなく、ボランチの一角に抜擢したようだ。
試合はボルシアMGが5-1で大勝。『ビルト』はこの一戦での板倉について「日本人はユリアン・ヴァイグルと並ぶ“6番”としてプレーした。そして、5-1という明確な結果が示す通り、実験は成功した」と指摘している。なお、この試合ではスイス代表DFニコ・エルヴェディとドイツ人DFマーヴィン・フリードリヒというCBを主戦場とする2選手がいずれも欠場。にも関わらず、セオアネ監督は板倉を最終ラインに組み込まなかったようだ。
『ビルト』は、この試合で板倉とボランチを形成したドイツ人MFユリアン・ヴァイグルのコメントを紹介。ドイツ代表への招集歴もある27歳は「コウ(板倉)は長い間、“6番”(ボランチ)としてプレーしていなかった。僕たちはピッチ上でたくさん話し合ったよ。そして試合前にも、どのようにプレーしたいかということを話し合った。僕たちにとって、常にお互いを気遣うことが重要だったんだ。それは上手くいったし、中盤にコウがいると守備が安定する」と、板倉のプレーを高く評価している。
間も無く開幕を迎える2023-24シーズン。果たして板倉の主戦場はどのポジションになるのだろうか。ボルシアMGは現地時間8月19日のブンデスリーガ開幕節では、アウクスブルクと対戦する。
By サッカーキング編集部
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