フランクフルトが昇格組ダルムシュタットを下す [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第1節が20日に行われ、フランクフルトとダルムシュタットが対戦した。
昨季はブンデスリーガを7位でフィニッシュしたフランクフルト。今夏のマーケットでは鎌田大地、エヴァン・ヌディカ、ジブリル・ソウらが退団したが、ウィリアン・パチョやロビン・コッホらを新たに迎え入れた。今季の初陣となったDFBポカール1回戦では4部相当のロコモティヴェ・ライプツィヒを7-0で撃破。良い状態で本拠地『ドイチュ・バンク・パルク』に、7シーズンぶりの1部復帰を果たした昇格組のダルムシュタットを迎える。
フランクフルトはマリオ・ゲッツェ、イェスパー・リンドストロム、ランダル・コロ・ムアニらの主力が先発に名を連ねた。ロコモティヴェ・ライプツィヒ戦にフル出場した長谷部誠はベンチからのスタートとなっている。一方、ダルムシュタットはフレイザー・ホーンビーやマティアス・ホンザクらがスタメンに入った。
試合は立ち上がりの6分、フランクフルトにアクシデントが発生。キックオフ直後のプレーでキャプテンのセバスティアン・ローデが負傷。1度はピッチに戻ったもののプレー続行は不可能となり、クリスティヤン・ヤキッチとの交代を強いられた。
その後はフランクフルトがボールを握って攻撃に出る時間が続くと、16分には右サイドに流れたゲッツェのスルーパスにエリック・ジュニオール・ディナ・エビンベが反応。中央への折り返しをコロ・ムアニが狙ったが、シュートはGKマルセル・シューエンに阻まれた。続く21分には右コーナーキックのこぼれ球を拾ったヤキッチがミドルシュートを放ったが、シュートはわずかに枠を外れた。
均衡が破れたのは40分、フランクフルトはヤキッチのスルーパスにリンドストロムが抜け出すと、カットインから外側を駆け上がったフィリップ・マックスを使う。最終ラインとGKの間にグラウンダーのボールを送ると、最後はファーサイドに詰めていたコロ・ムアニが押し込んだ。見事な崩しでフランクフルトが先手を取り、1点をリードしてハーフタイムに突入している。
後半に入るとフランクフルトが積極的に追加点を狙っていく。52分にはゲッツェとのワンツーで右サイドを破ったディナ・エビンベが中央へグラウンダーのクロスボールを送ったものの、コロ・ムアニを狙ったボールは相手にクリアされる。対するダルムシュタットは57分、敵陣中央左寄りの位置でフリーキックを獲得。ファビアン・ニュルンベルガーが左足で内巻きのボールを蹴り込むと、ファーサイドに流れたところをマテイ・マグリツァが合わせたが、最後はオフサイドの判定となった。
フランクフルトの1点リードで65分に突入すると、最終ラインで先発していたトゥータが足を痛め、長谷部がピッチに送り出される。その後もフランクフルトが主導権を握って攻撃に出る時間が続きながら、追加点を挙げることはできない。一方で長谷部を中心とした守備陣も失点を許さず、試合はこのままタイムアップを迎えた。
昨シーズンはバイエルン、一昨シーズンはドルトムント相手に開幕戦を落としていたフランクフルトにとって、白星発進を飾るのは2019-20シーズン以来4シーズンぶりのこと。ホームの大声援を背に良いスタートを切った。
次節、フランクフルトは24日開催のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)プレーオフ・ファーストレグのレフスキ・ソフィア戦を挟み、27日に敵地でマインツと対戦する。一方、ダルムシュタットは26日にウニオン・ベルリンをホームに迎える。
【得点者】
1-0 40分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)
By サッカーキング編集部
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