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冷遇されたGKゾマーの半年間…スイス代表指揮官が“教え子”を擁護「バイエルンでの犠牲者だ」

2023.09.06

“教え子”ゾマーを擁護したスイス代表のヤキン監督 [写真]=Getty Images

 スイス代表を率いるムラト・ヤキン監督が、同国代表のGKヤン・ゾマー(インテル/イタリア)について語った。5日、ドイツメディア『Sport1』が伝えている。

 1988年12月17日に生まれのゾマーは現在34歳。名門バーゼルでプロキャリアを始めた“スイスの門番”は、2014年夏から在籍したボルシアMGで公式戦通算335試合に出場。神がかりなセーブを連発し、2019-20シーズンにはブンデスリーガベストイレブンに選出されるなど、欧州屈指の守護神だ。しかし、今冬に負傷したGKマヌエル・ノイアーの代役として加入したバイエルンでは、チームを救うセーブを何度も見せていたものの、クラブOBからはチャンピオンズリーグ8強敗退の責任を押し付けられるなど過度な批判を浴びせられていた。最終的には今夏の移籍市場でバイエルンを退団し、“ドイツの盟主”での冒険はわずか半年で幕引きとなっている。

 新天地となったインテルでは、開幕から3試合連続クリーンシートを達成しているゾマー。スイス代表を率いるヤキン監督は、バーゼル時代の“教え子”でもある同選手について「ヤンのことはよく知っている。彼が100パーセントのパフォーマンスを発揮するには、根本的な自信が必要なんだ」と前置きしつつ、「バイエルンでは無傷とはいかなかった。ヤンは雪崩に巻き込まれたように沈んでいったよ。当然、そのような仕打ちは値しない。バイエルンでしか起こらないメカニズムの犠牲者だ」と半年間を振り返った。

 またヤキン監督は、クラブ側のサポート不足を指摘。“教え子”の冷遇を憂いた同指揮官は「スポーツ的な観点からのサポートは感じていたみたい。ただ、何かが足りなかったよ。それほど大きな傷跡は残っていないけど、すべての批判が彼を苦しめたのは確かだ」と強調。さらに「私には理解できない。バイエルンはヤンの実力を知っていたし、実際に獲得したのも(実力通りのパフォーマンスを発揮する)ヤンだ。彼は自分の力を示し、決して不平を言わなかった。簡単な時間ではなかったはずなのに」と擁護した。

 続けて、ヤキン監督は「彼が代表チームに到着したときは、もちろん話をした。ただ当時のヤンは、私が知っているヤンではなかった」と告白。それでも「バイエルンで極度のプレッシャーを受けていたが、最終的にはそれに耐え抜いた。そして彼は証明したんだ。自分が強いゴールキーパーであることをね」と語っている。

 バイエルンを退団し、セリエAでは本来のパフォーマンスを発揮しているゾマーは、EURO2024本戦出場を目指すスイス代表も救うのだろうか。

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