ドイツ紙『ビルト』がドイツ代表の新監督候補として紹介した5名 [写真]=Getty Images
悩める大国を率いる新たな指揮官は、一体誰になるのだろうか。11日、ドイツ紙『ビルト』がドイツ代表の新監督候補5名を掲載している。
ドイツサッカー連盟(DFB)は10日、ドイツ代表を率いるハンジ・フリック監督およびマルクス・ゾルク、ダニー・ロールのアシスタントコーチ2名を即時解任すると発表。2021年のユーロ2020終了後から同国代表を率いていたフリック監督は、FIFAワールドカップカタール2022で日本代表に1-2で敗れるなど、1勝1分1敗でグループステージ敗退という結果に。リベンジをかけた9月9日の日本戦でも再び1-4と敗戦を喫し、A代表としては38年ぶりの国際Aマッチ3連敗となっていた。
そんななか、同紙はフリック監督の後任候補として5名の指揮官を紹介。コメントを添えながら各指揮官を分析している。
1.ユリアン・ナーゲルスマン氏
『ビルト』が最有力候補として名前を挙げたのは、これまでブンデスリーガのクラブを率いて好成績を収めてきたナーゲルスマン氏だ。2016年2月にブンデスリーガ史上最年少となる28歳でホッフェンハイムの指揮官に就任すると、クラブを史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場に導いた。以降は、ライプツィヒを率いてクラブ史上初のCLベスト4入りを達成し、2021年夏にバイエルンの指揮官に就任。初年度となった2021-22シーズンはクラブをブンデスリーガ10連覇へと導いたものの、2年目となる2023年3月に解任されていた。ドイツ代表を率いることとなれば、同国代表史上最年少指揮官となるナーゲルスマン氏だが問題点も指摘しており、解任されたにもかかわらずバイエルンと契約を残しているため、資金難のDFBが違約金を要求される可能性があると主張している。
2.オリバー・グラスナー氏
2019年夏に、ヴォルフスブルクの監督としてブンデスリーガにやってきた同氏は、2020-21シーズンにクラブを4位フィニッシュへと導きCL出場権を獲得。翌シーズンからフランクフルトを率いると、就任初年度からヨーロッパリーグ(EL)を制して、クラブに42シーズンぶり2度目となる同タイトルをもたらした。昨季はDFBポカールで準優勝したものの、フランクフルトの指揮官から退任しており、現在はフリーの状況が続いている。
3.ルディ・フェラー氏
同紙は、現在ドイツ代表のスポーツディレクターを務めるフェラー氏が指揮官に就任する可能性も指摘。日韓ワールドカップではドイツ代表監督として準優勝をおさめたフェラー氏は、12日にドイツのドルトムントで予定されているフランス戦で暫定的に指揮を取ることが発表されており、試合の内容次第では正式に指揮官へと就任する場合があるかもしれないと紹介されている。
4.マティアス・ザマー氏
ドルトムントやシュトゥットガルトで監督を務めた経験があるザマー氏は、ドイツ代表のスポーツディレクターとして活動した後に、2012年からバイエルンの取締役へと就任。現在は、経営コンサルタントとしてドルトムントを支えている同氏だが、メディアへの発信により、多くのドイツ国民の心を掴んでいると紹介。一方で、ザマー氏が監督としての準備ができているかは分からないとも記載している。
5.ルイ・ファン・ハール氏
アヤックスやバルセロナ、バイエルン、マンチェスター・ユナイテッドなど各国の名門クラブを率いてきたファン・ハール氏。オランダ代表監督として歴代最多勝利数の記録を保持する同氏が、過去に『ビルト』に対して、「もうクラブで監督をすることはないが、有望な国ならまだ私を説得するチャンスがある」と発言していることを根拠に指揮官就任の可能性を伝えている。
By サッカーキング編集部
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