フランス戦で先制ゴールを決めたミュラー [写真]=Getty Images
ドイツ代表に招集されているFWトーマス・ミュラー(バイエルン)が、フランス代表戦を振り返った。12日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。
国際Aマッチ6戦未勝利(3連敗含む)と歴史的大不振に陥っているドイツ代表は、9日に日本代表に1-4で大敗したことを受け、2021年から指揮を執っていたハンジ・フリック監督を解任。ルディ・フェラーSD(スポーツディレクター)を暫定指揮官に据え、12日のフランス代表との国際親善試合に臨んだ。
4連敗は避けたいドイツ代表は、試合開始直後の4分にベンヤミン・ヘンリヒスの折り返しを収めたミュラーがネットを揺らし先制に成功。その後は一進一退の攻防が続くも、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを中心に集中した守りを見せ、87分にはカイ・ハフェルツのパスに抜け出したレロイ・サネが追加点をマーク。その後はPKで1点を返されるも、2-1で逃げ切り公式戦6試合ぶりの勝利を手にした。
代表通算45ゴール目をマークし、チームの勝利に大きく貢献したミュラー。今月で35歳となるベテランストライカーは試合直後に「まずはハンジと彼のコーチチームに感謝したい。この負の連鎖に耐えるのは簡単なことではなかったし、我々にも責任がある。週中の別れはクレイジーな状況だったし、この3日間もそうだったよ」とフリック前監督およびコーチングスタッフへの感謝を述べたうえで、次のように勝利を喜んだ。
「しかし、同時にルディ(・フェラー)、ハネス・ヴォルフ、サンドロ・ワーグナー(暫定体制を支えたスタッフ)が短期間で行った全体に対する取り組みについても称賛しなければならない。結局のところ、今日はそれをピッチ上で上手く実行し、ハードワークし、適切な場面で自分たちに報いることができたんだ。もちろん、フランスに勝つのは楽しいことだ。まだまだ道のりは長いが、気持ち的には少し楽になったよ」
自国開催のEUROを来年に控えているドイツ代表。フランス戦の勝利を足掛かりに、再び強さを取り戻すことができるだろうか。なお、ドイツサッカー連盟(DFB)はすでに新監督の招へいに着手しており、前バイエルン指揮官のユリアン・ナーゲルスマン氏が最有力候補と見られている。
By サッカーキング編集部
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