3点ビハインドから試合を振り出しに戻したボルシアMG [写真]=picture alliance via Getty Images
ブンデスリーガ第4節が17日に行われ、ボルシアMGとダルムシュタットが対戦した。
ボルシアMG所属の板倉滉は開幕からブンデスリーガ全3試合にスタメン出場。すべてセンターバックでの出場ながら2ゴールを挙げており、8月のクラブ月間最優秀選手賞に選出された。一方、チームはブンデスリーガでここまで1分2敗と未勝利が続いている。開幕からここまで3連敗と苦しいスタートを切った昇格組のダルムシュタットの本拠地で、今季初白星を飾れるだろうか。板倉は開幕から4試合連続のスタメンに名を連ねている。
試合は立ち上がりの8分に動く。ダルムシュタットはGKマルセル・シューエンが中央を通すパスを繋ぐと、ピッチ中央まで前進し、ファビアン・ホラントが浮き球のボールを背後のスペースへ送る。抜け出したマルヴィン・メーレムが見事なファーストタッチでペナルティエリアに侵入すると、左足で流し込み、ホームチームが先手を取った。
続く9分にはダルムシュタットが右コーナーキックを獲得。ニアサイドで跳ね返されたボールを回収し、再び右サイドへ繋ぐと、トビアス・ケンペが左足でクロスボールを送る。ファーサイドから中央へ入ってきたマテイ・マグリツァがヘディングシュートを叩き込み、ダルムシュタットが早くも2点をリードした。
最高のスタートを切ったダルムシュタットは33分にも、敵陣左サイドで得たフリーキックから、セカンドボールに反応したティム・スカルケが右足で強烈な一撃を叩き込む。前半はダルムシュタットの3点リードで終了した。
後半に入ると試合の行方を左右しかねない事態が発生。46分、板倉の縦パスを起点にボルシアMGが中央を破り、トマーシュ・チヴァンチャラが右足フィニッシュまで持ち込む。GKモルテン・ベーレンスに弾かれたこぼれ球をジョルダン・シエバチュが頭で狙ったが、またもGKに弾き出された。しかし、オンフィールドレビュー(OFR)を経て、チヴァンチャラがフィニッシュに持ち込もうとしたシーンでマグリツァのハンドが確認され、レッドカードが提示される。ダルムシュタットはPK献上に加え、後半ほとんどの時間を10人で戦うこととなった。
ボルシアMGは同点、そして逆転に向けて大きなチャンスを得たが、チヴァンチャラが右足で狙った一撃はGKベーレンスに止められる。それでも、56分には自陣から細かくパスを繋いで前進すると、敵陣中央で前を向いたロッコ・ライツが強引にドリブルで突破。GKを引き付けて横へ流すと、最後はシエバチュがダイレクトで流し込み、ボルシアMGが1点を返した。
さらに、73分には敵陣中央に押し込んだ状態で板倉からの横パスを受けたニコ・エルベディが右足でアーリークロスを上げる。このボールをペナルティエリア内でルカ・ネッツが頭で折り返すと、チヴァンチャラが横へ繋ぎ、フロリアン・ノイハウスがボレーシュートを沈めた。続く77分には板倉からの縦パスを受けたチヴァンチャラが軸裏パスを狙うも、ここは相手に読まれてしまう。それでも、素早くセカンドボールに反応して右足を振り抜き、強烈な一撃をゴールに突き刺した。ボルシアMGが怒涛の攻撃で試合を振り出しに戻した。
その後もボルシアMGが怒涛の勢いでゴールに迫ったが、逆転まで持ち込むことはできず、試合はタイムアップを迎えた。マグリツァの退場が試合の命運を決める形となり、ダルムシュタットは前半で3点をリードしながら初勝利を飾れず、ボルシアMGが敵地で意地を見せた。全3ゴールの起点となった板倉はフル出場を果たしている。
次節、ボルシアMGは23日にライプツィヒをホームに迎える。一方、ダルムシュタットは22日に伊藤洋輝、原口元気が所属しているシュトゥットガルトと敵地で対戦する。
【得点者】
1-0 8分 マルヴィン・メーレム(ダルムシュタット)
2-0 10分 マテイ・マグリツァ(ダルムシュタット)
3-0 33分 ティム・スカルケ(ダルムシュタット)
3-1 56分 ジョルダン・シエバチュ(ボルシアMG)
3-2 73分 フロリアン・ノイハウス(ボルシアMG)
3-3 77分 トマーシュ・チヴァンチャラ(ボルシアMG)
By サッカーキング編集部
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