ハットトリックを達成したケイン [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第5節が23日に行われ、バイエルンとボーフムが対戦した。
今季も開幕から3連勝と好スタートを切ったドイツの“絶対王者”は、前節同じく3連勝スタートを果たしたレヴァークーゼンとの対決を2-2のドローで終えた。20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループA第1節では、試合運びの拙さも露呈したが、最終的にはマンチェスター・ユナイテッド相手を4-3で撃破。強豪との一戦を制し、ここまでのシーズンを無敗で駆け抜けている。一方、ボーフムは開幕からここまで3分1敗と白星から見放されている状況だ。全試合にスタメン出場して2ゴールを挙げている浅野拓磨は、バイエルンとの試合でチームを勝利へ導けるだろうか。
バイエルンはジョシュア・キミッヒ、レロイ・サネ、ハリー・ケインらの主力がスターティングメンバーに並んだ。一方、ボーフムは浅野が開幕から5試合連続の先発に名を連ねている。
試合は立ち上がりの4分に破れる。バイエルンは自陣右サイドからパスを繋いで前に運ぶと、前を向いたサネがスペースを前進。スルーパスに抜け出したキングスレイ・コマンがペナルティエリア左から中央へ折り返すと、最後はファーサイドに詰めていたエリック・マキシム・チュポ・モティングが押し込んだ。開始早々からアクセル全開で攻撃を続けたバイエルンが先手を取った。
続く13分には敵陣左サイドからドリブルを開始したアルフォンソ・デイヴィスが中央へ切り込む。横を狙ったパスはカットされたものの、ボーフムの選手たちに当たってこぼれたボールにケインが反応。冷静に右足でゴールネットを揺らした。29分にはキミッヒの蹴った右コーナーキックからマタイス・デ・リフトがヘディングシュートを叩き込む。バイエルンが3点をリードした。
攻撃の手を緩めないバイエルンは38分、自陣引いた位置で前を向いたケインがスルーパスを送ると、フリーで敵陣を駆け抜けたサネがGKとの1対1を冷静に制す。バイエルンが4点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ってもバイエルンの勢いは止まらない。53分、敵陣でボーフムのビルドアップを引っ掛けたチュポ・モティングがフィニッシュまで持ち込むと、これがイヴァン・オルデツのハンドを誘発。PKを獲得すると、ケインが難なくゴール左へ流し込んだ。81分には再びビルドアップのミスをケインが見逃さず、ペナルティエリア左へ繋ぐと、走り込んできたマティス・テルが体制を立て直して右足でコントロールショットを沈めた。
88分には敵陣へ押し込み続けている状況でレオン・ゴレツカ、トーマス・ミュラー、コンラッド・ライマーと繋ぎ、相手を引きつけて右に渡すと、高い位置を取っていたノゼア・マズラウィが低弾道のクロスボールを供給。ニアサイドに入り込んだケインがダイレクトで押し込み、ケインはハットトリックを記録した。
試合はこのままタイムアップを迎えた。バイエルンがCL明けのホームゲームで圧巻のゴールショーを披露。昨季の第3節と同じスコアでボーフムを粉砕し、前節のドローを忘れさせる白星を手にした。一方のボーフムはこれで今季2敗目。未勝利が続いている。浅野は68分に途中交代した。
この後、バイエルンはDFLスーパーカップ出場の影響で後ろ倒しとなっていたDFBポカール1回戦が26日に予定されている。次節のブンデスリーガは30日に行われ、バイエルンは敵地でライプツィヒと、ボーフムはホームで板倉滉が所属しているボルシアMGと、それぞれ対戦予定だ。
【得点者】
1-0 4分 エリック・マキシム・チュポ・モティング(バイエルン)
2-0 13分 ハリー・ケイン(バイエルン)
3-0 29分 マタイス・デ・リフト(バイエルン)
4-0 38分 レロイ・サネ(バイエルン)
5-0 54分 ハリー・ケイン(PK/バイエルン)
6-0 81分 マティス・テル(バイエルン)
7-0 88分 ハリー・ケイン(バイエルン)
By サッカーキング編集部
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