バイエルンでトップチームデビューを飾った福井太智 [写真]=Getty Images
バイエルンに所属しているU-20日本代表MF福井太智が、同クラブでのトップチームデビューを受けて喜びの声を発した。バイエルンのクラブ公式HPが27日に同選手のコメントを伝えている。
2004年7月15日生まれで現在19歳の福井は、U-12チームからサガン鳥栖の育成組織に在籍し、2021年3月にクラブ史上最年少の16歳でトップチームの公式戦初出場を果たした。2022年3月にはプロA契約を結び、トップチームで公式戦通算14試合に出場。2022年9月にはバイエルンへの完全移籍が発表され、2023年1月よりレギオナルリーガ(4部相当)に身を置く同クラブのセカンドチームに在籍している。昨季はリーグ戦12試合のピッチに立って4アシストを記録しており、今季も開幕からここまで8試合に出場していた。
また、今月15日に行われたブンデスリーガ第4節のレヴァークーゼン戦(2-2)ではトップチームの一員としてベンチ入りを果たしていたが、同試合で出場機会は巡ってこなかった。その後行われた第5節ボーフム戦(○7-0)ではメンバー外となっていたが、26日に行われたDFBポカール1回戦のプロイセン・ミュンスター(3部)戦では再びメンバー入りを経験。同試合は前半だけでバイエルンが3点をリードする展開となると、63分に福井にとって待望の瞬間が訪れる。ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒとの交代でピッチへ送り出され、トップチーム初出場を飾った。
試合はその後もバイエルンのペースで進行し、86分には背後からのスルーパスに抜け出したU-19フランス代表FWマティス・テルが右足で強烈な一撃を突き刺す。試合は4-0でタイムアップを迎えた。福井はアディショナルタイムも含めておよそ30分間プレー。バイエルンの公式HPによると、ボールタッチ数31回、シュート数1回、デュエル勝率100%を記録していたという。
プロイセン・ミュンスター戦の翌日、デビュー戦を振り返った福井は「今年の初めにバイエルンに来てから、トップチームの一員として公式戦でプレーすることが大きな夢の1つでした。ミュンスター戦で試合に出場できたことを非常に嬉しく思います。幸せですし、試合を楽しむことができました」とコメント。ドイツの“絶対王者”での第一歩を踏み出したことを受け「このデビュー戦は、日々努力を続けるモチベーションになりました」と話した上で、今後に向けては「さらなる出場機会を求めてやっていきたいです」と意気込んだ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト