今夏にバイエルンに加入したケイン [写真]=Getty Images
バイエルンに所属するイングランド代表FWハリー・ケインが、新天地での挑戦に際し自身が“研究”した存在について明かした。27日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
現在30歳のケインは、育成年代から所属していたトッテナムで長らく“絶対的エース”として活躍した後、今夏にクラブ史上最高額となる推定1億ユーロ(約157億円)超えの移籍金でバイエルンに加入。トーマス・トゥヘル監督のチームでもすぐさまセンターフォワード(CF)の主力に定着し、ここまで公式戦7試合の出場で8ゴール4アシストをマークするなど、ドイツの地でも自慢の決定力を遺憾なく発揮している。
そんなケインだが、初の国外リーグでの挑戦を前に、サッカー史に名を残す“レジェンド”ストライカーの動きを研究していたようだ。その選手とは、非凡な得点センスから“爆撃機”の愛称で親しまれた元西ドイツ代表FWの故ゲルト・ミュラー氏。2021年8月に75歳でこの世を去った同氏は、西ドイツ代表として62試合の出場で68ゴールを記録し、EUROやFIFAワールドカップの優勝に貢献。また、1964年から1979年にかけて在籍したバイエルンでは、クラブ歴代4位となる通算611試合に出場し、クラブ歴代最多の568ゴールをマークした。
バイエルンのクラブマガジン『51』のインタビューに応じたケインは、今夏の移籍決定後にビデオでミュラー氏のプレーを研究していたと明言。その理由について次のようにコメントしている。
「彼がどのような人物で、どのようにプレーしていたのかについて知りたかったんだ。彼は信じられないほどのストライカーであり、僕が聞いたところによれば、同時に素晴らしい人物だったらしい。彼の足跡を辿ることは、僕にとって非常に特別なことだよ」
ケインの活躍もあり、バイエルンはブンデスリーガで開幕後ここまで4勝1分無敗、チャンピオンズリーグ(CL)初戦でもマンチェスター・ユナイテッドを撃破するなど好スタートを切っている。「僕は自分自身にプレッシャーをかけている。何かを達成したいんだ」と語る“新9番”は、「アシストも重要だし、何よりもチームの勝利という共通の目標があるけれど、ゴール後のアドレナリンの高まりは気持ちをさらに奮い立たせてくれるんだ」とさらなるゴール量産への意欲を示す。ミュラー氏と同じくクラブ史に名を残すストライカーとなれるか。今後の活躍にも期待がかかる。
By サッカーキング編集部
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