ブラントのFKで先手を取ったが… [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第16節が19日に行われ、ドルトムントとマインツが対戦した。
ドルトムントは前節終了時点で7勝5分3敗の勝ち点「26」で5位につけているものの、ブンデスリーガでは3試合、チャンピオンズリーグ(CL)やDFBポカールも含めた公式戦では5試合未勝利が続いている。2023年のブンデスリーガ最終戦で久々の白星を掴みたい。一方のマインツはここまでわずか1勝と苦しんでおり、勝ち点「9」で17位に沈んでいる。直近5戦は3分2敗と未勝利が続いているが、ドルトムントとのアウェイゲームで金星を飾れるだろうか。
試合は9分、ドルトムントがチャンスを作り出す。自陣でのボールキープからうまくターンしたマルセル・サビツァーが斜めのパスを繋ぐと、ボールはニクラス・フュルクルクを経由してジェイミー・バイノー・ギテンスへ渡る。ドリブルでペナルティエリア左へ持ち込み、思い切り良く左足を振り抜くと、シュートはクロスバーに嫌われた。
その後もドニエル・マレンやバイノー・ギテンスがゴールに迫る場面を作ると、29分にはセットプレーで均衡を破る。ペナルティエリア手前やや左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、キッカーを務めるのはユリアン・ブラント。右足で縦回転のかかった強烈な一撃をニアサイドへ突き刺し、ドルトムントが先手を取った。
1点をリードしたドルトムントは31分にサビツアーがクロスバー直撃のミドルシュートを放つと、33分にはフュルクルクも決定機を迎えたが、決め切ることはできない。すると43分、マインツは右コーナーキックから反撃へ。ファーサイドに流れたボールをフィリップ・ムウェネが拾い直し、右足でクロスボールを放り込むと、競り勝ったセップ・ファン・デン・ベルフが頭でねじ込む。GKグレゴール・コベルも反応したものの、ボールはゴールラインを割っており、マインツが試合を振り出しに戻してハーフタイムに突入した。
後半に入ると前半とは打って変わって、ドルトムントはビルドアップの中でのミスも目立つようになり、まったくチャンスを作ることができなくなる。対照的にマインツが良い形でのセカンドボール回収からゴールに迫る場面を作っていくが、決定的な2点目は決まらない。
試合はこのまま終盤に突入したが、90分にドルトムントはブラントの蹴ったフリーキックから、ジョバンニ・レイナがゴールネットを揺らす。勝ち越しに成功したかに思えたが、レイナのポジションがオフサイドのため、得点は認められず。後半アディショナルタイムにはマレンがゴールを脅かしたが、勝ち越しとはならなかった。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントは前半こそ数多くの決定機を作りながら、後半はチグハグな印象を拭えず、本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』に駆け付けたファン・サポーターからはブーイングも飛び交った。
ブンデスリーガは今節をもってウインターブレイクに突入。次節は年明けの1月13日の開催となり、ドルトムントは敵地でダルムシュタットと、マインツはホームでヴォルフスブルクと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 29分 ユリアン・ブラント(ドルトムント)
1-1 43分 セップ・ファン・デン・ベルフ(マインツ)
By サッカーキング編集部
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