ライプツィヒが下部組織所属の2選手を解雇と現地報道 [写真]=Getty Images
ライプツィヒのU-19チームに所属する選手2名が、人種差別的発言によりクラブから即時解雇を言い渡されたようだ。25日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。
今回の報道によると、当該の2選手は以前から出身地や宗教が異なる選手に対する軽蔑的な発言を行なっていたとのこと。直近ではフランス人選手の肌の色に対する嘲笑やNワード(黒人に対する差別的表現)に加え、外国人排斥とも取れるような発言が繰り返されていたという。
複数のU-19チーム所属選手による報告を受け、アカデミー理事のマヌエル・バウム氏をはじめとしたクラブ関係者は現地時間24日水曜日の夜に事態の詳細を認識。翌25日木曜日には人種差別的発言を繰り返していたとされる2選手を即座に解雇したという。『スカイスポーツ』や『ビルト』はクラブの毅然とした対応を報じつつ、「当該の2選手がライプツィヒの一員として試合に出場することは今後2度とない」と指摘している。
なお、『ビルト』の取材に応じたライプツィヒは次のような声明を発表し、人種差別の撲滅に向けて働きかけていく姿勢を改めて強調したという。
「2選手はチームメイトに対し明らかな人種差別的発言をしていた。これはスポーツマンシップに反し、到底容認できない行為である。事件が明らかになった後、クラブの運営側は彼らに対し直ちに解雇を通知した」
「ライプツィヒは人種差別、反憲法、外国人排斥、その他の差別的かつ非人道的行為に信念と決意をもって反対し、フェアプレーの原則、人種差別や外国人排斥との戦い、そして外国人の社会統合の支援に全力で取り組んでいく。スポーツと社会において、記載されたような行為はこれまでも、そしてこれからも受け入れられず、容認されることはないだろう」
サッカー界ではかねてから選手の人種差別被害が相次いでおり、直近ではレアル・マドリード所属のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールやミラン所属のフランス代表GKマイク・メニャンらが“標的”に。さらにAFCアジアカップカタール2023に参戦中の日本代表GK鈴木彩艶(シント・トロイデン/ベルギー)に対するSNS上での人種差別的投稿も確認されている。
By サッカーキング編集部
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