かつてドイツ代表の主力に君臨していたクロースが、復帰を決断 [写真]=Getty Images
レアル・マドリードに所属しているMFトニ・クロースが、自身の公式Instagram(@toni.kr8s)を通して、ドイツ代表へ復帰することを発表した。
現在34歳のクロースはクラブキャリアではバイエルン、レアル・マドリードで数々のトロフィーを獲得。レヴァークーゼンへレンタル移籍に出ていた2010年3月にドイツ代表デビューを飾ると、2013年頃からは不動の主力に君臨していた。FIFAワールドカップ、EUROともに3大会連続で出場し、数々の国際舞台も経験。FIFAワールドカップブラジル2014では、中盤の主力として全7試合にフル出場し、2ゴール4アシストの活躍で母国の24年ぶり4度目の優勝に大きく貢献していた。
新型コロナウイルスの影響で開催が1年後ろ倒しとなったEURO2020でドイツ代表がベスト16敗退に終わると、当時31歳のクロースは同大会をもってドイツ代表からの引退を表明。国際Aマッチ通算106試合出場17ゴール19アシストという成績を残していた中で、「僕はこれまでドイツ代表として106試合に出場してきた。だが、今後代表チームの一員としてプレーすることは無いだろう。今後の数年間は、レアル・マドリードに集中したいと考えている」とし、クラブキャリアに専念する意向を明かしていた。
だが、今年に入ってから複数のメディアによって、クロースがドイツ代表への復帰を本格的に検討していると報じられていた。このような状況の中、22日付でクロースは自身の公式Instagramを更新。自身がドイツ代表のユニフォームを身に纏っていた頃の画像とともに、以下のように言葉を綴り、ドイツ代表の一員として再びプレーする決断を明かした。
「応援してくれているみんなへ、簡潔な言葉で伝えたい。3月からまた、ドイツ代表の一員としてプレーすることになった。なぜかって?代表監督から要請があったし、僕自身のモチベーションも高い。そして何よりも、今夏のEURO2024では、今現在周囲の人々が想像していることよりももっと大きなことを成し遂げられると確信しているからさ」
ドイツ代表は、クロース不在の中で臨んだFIFAワールドカップカタール2022で2大会連続のグループステージ敗退という憂き目を見ており、2023年の国際Aマッチでも成績は3勝2分6敗と不振に陥っていた。日本代表に1-4で敗れた直後の昨年9月にはハンジ・フリック前監督と袂を分かち、123年の歴史で初めて指揮官の解任に踏み切った。だが、ユリアン・ナーゲルマン新監督を迎え入れた以降の成績に限定しても、1勝1分2敗と黒星が先行しており、今夏に控えた母国開催のEURO2024に向けて暗雲が垂れ込んでいる。
そんな悩めるドイツ代表を救うべく、経験豊富なMFが立ち上がった。クロースは3月のインターナショナルマッチウィークから復帰することを宣言しているが、ドイツ代表はフランス代表、オランダ代表との2連戦に臨む。強豪とのテストマッチは、クロースにとって再スタートを切る試合となりそうだ。
By サッカーキング編集部
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