オランダ戦の試合中に話し込む(左)ナーゲルスマン監督と(右)キミッヒ [写真]=Getty Images
ドイツ代表は現地時間26日、『ヴァルトシュタディオン』にてオランダ代表と対戦し、2-1の逆転勝利を飾った。
開始早々に先制を許したドイツは、11分にマクシミリアン・ミッテルシュテット(シュトゥットガルト)が強烈なミドルシュートを突き刺し同点とすると、85分には途中出場のニクラス・フュルクルク(ドルトムント)がCKを頭で押し込み勝ち越しに成功。そのまま2-1でゲームを締め括り、3日前のフランス戦(2-1○)に続き、国際Aマッチ2連勝を収めた。
FIFAワールドカップカタール2022では、2大会連続のグループステージ敗退という屈辱を味わい、その後も成績が低迷。昨年9月には日本代表に4-1で敗れたことが引き金となり、ハンジ・フリック前監督の解任に踏み切った。後任のユリアン・ナーゲルスマン監督の下でも、最初の4試合で僅か1勝と不安定な戦いが続いていたが、ここにきて強豪国相手に連勝。極度の不振に陥っていたドイツは、自国開催のEURO2024を前に復調の兆しを見せている。
この2連戦でEURO2020以来の代表復帰を果たし、2アシストで連勝に貢献したトニ・クロース(レアル・マドリード)は、ドイツメディア『スカイスポーツ』に対し「チームが前回の試合の自信を持ち続けていたことを示せた」と前置きしつつ、次のように言葉を続けた。
「数カ月前なら0-1で負けて崩壊していただろうが、今はそんなことは起こらない。良いニュースは非常に良い2つの国際親善試合を戦えたこと、悪いニュースはこの結果で大会の勝ち点を得られないことだ。いずれにせよ、以前には存在しなかった何かがこの1週間で生まれた。これを持ち込むことができれば、良い大会を過ごすことができると確信しているよ」
また、2試合連続で右サイドバック(SB)として起用されたジョシュア・キミッヒ(バイエルン)も「昨年11月の状況は非常に悪かったが、フランス相手に非常に説得力のある勝利を収め、今日は序盤の劣勢から盛り返すことができた。我々にとって良かったと思う。挫折を味わっても自分たちを信じ続け、それを乗り越えられるということを証明できた」と手応えを示している。
今後も自国開催のEURO2024に向けた調整は続く。ナーゲルスマン監督は「EURO本戦が今だったら良いと思うよ」と冗談を交えつつ、チームの変化について「チームの精神は非常に良く、優れた組み合わせを見つけることもできた。出場しないことを受け入れ、出場した時に全力を尽くす選手たちもいる。最も大きな違いは2勝できたことだ。これが最も重要なことだと思う」とコメントした。
By サッカーキング編集部
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