今シーズン未だ無敗を維持しているレヴァークーゼン [写真]=Getty Images
ブンデスリーガの歴史に新たな1ページが刻まれようとしている。
現地時間6日に行われたブンデスリーガ第28節、ウニオン・ベルリンの本拠地『アルテ・フェルステライ』に乗り込んだレヴァークーゼンは、前半終了間際にドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが挙げたPKによる1点を守り抜き、完封勝利を収めた。これでリーグ戦9連勝。シーズン開幕から続く公式戦での無敗記録を「41」まで伸ばしている。
この日、同時刻に行われた一戦で、2位バイエルンがハイデンハイム相手に2点リードからまさかの逆転負けを喫した。これにより、レヴァークーゼンとバイエルンの勝ち点差は、残り6試合の時点で「16」まで開くことに。レヴァークーゼンが現地時間14日に行われるブレーメン戦に勝利すれば、無条件で初優勝が確定する。試合後、これまでタイトル獲得への話題をあまり口にしていなかったシャビ・アロンソ監督も「チームのパフォーマンスを誇りに思う。今の状況は非常に良い。来週には何かを祝うことができるかもしれない」と明言した。
初のマイスターシャーレ獲得が間近に迫っているレヴァークーゼンだが、今後はいくつかのリーグ記録の更新にも期待がかかる。8日のドイツ紙『ビルト』は、「こうしてレヴァークーゼンは史上最高のチームになる!」と題し、今シーズンのレヴァークーゼンが更新可能なブンデスリーガ記録を紹介している。
まずは最多勝記録。レヴァークーゼンはここまで28試合を消化し、24勝4分無敗という圧倒的な成績を収めている。ブンデスリーガの歴史において、1シーズンあたりの最多勝は「29」となっており、この記録を達成したのは2012-13シーズンおよび2013-14シーズンのバイエルンだ。シャビ・アロンソ監督率いるチームが残り6試合を全勝した場合、勝利数は歴代単独1位の「30」に到達し、ユップ・ハインケス監督、そしてジョゼップ・グアルディオラ監督(現:マンチェスター・シティ)が指揮したバイエルンを上回ることとなる。
次に最多勝ち点。これまでのチャンピオンチームで最多の勝ち点を叩き出したのは、2012-13シーズンのバイエルンでその記録は「91」。レヴァークーゼンはここまで「76」ポイントを獲得しているため、残り6試合のうち5試合に勝利すると最多勝ち点に並び、全勝した場合には「94」という新記録を樹立することとなる。
また、レヴァークーゼンはブンデスリーガ開幕からここまで28試合無敗を維持しているが、これは2013-14シーズンのバイエルンの記録に並んでいる。当時のバイエルンは第27節で史上最速優勝を決めたものの、2節後のアウクスブルク戦に0-1で敗れ、開幕からの無敗記録が「28」でストップした。レヴァークーゼンは次節ブレーメン戦を引き分け以上で終えると、29戦無敗の新記録を打ち立てることとなる。
もちろん、無敗優勝となればブンデスリーガ史上初の快挙だ。今後6試合の対戦相手はブレーメン、ドルトムント、シュトゥットガルト、フランクフルト、ボーフム、アウクスブルク。今シーズン既に開幕後41戦無敗(更新中)というドイツ新記録を打ち立てているレヴァークーゼンが、さらなる偉業に挑む。
By サッカーキング編集部
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