先制点を決めたラファエル・ゲレイロ[写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第29節が13日に行われ、バイエルンとケルンが対戦した。
前節ハイデンハイムに逆転負けを喫した2位バイエルンは、首位レヴァークーゼンとの勝ち点差が「16」に拡大。逆転優勝はさらに絶望的な状況となった。ただ、9日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦ではアーセナルとアウェイで2-2で引き分け、17日にはホームでの第2戦を控えている。リーグ戦に勝利し、CLベスト4進出に向けて弾みをつけたい。
一方、アウェイのケルンは降格圏内の17位に沈んでおり、強敵相手といえど意地を見せて、なんとか勝ち点を積み上げたいところ。
試合は立ち上がりから両チームがチャンスを作る展開になった。まずはアウェイのケルンがカウンターからファリデ・アリドゥが決定機。その後、バイエルンもマティス・テルがシュートを放つが、互いに決めきれない。
20分にはバイエルンのプレスを回避してケルンがチャンスを作る。マックス・フィンクグレーフェのピンポイントクロスにサルギス・アダムヤンがゴール前へ飛び込み、ヘディングシュート。決定的な場面だったが、これはバイエルンGKスヴェン・ウルライヒのビッグセーブで得点を許さなかった。
一方、バイエルンも29分に右サイドを崩して、トーマス・ミュラー、ハリー・ケインとつないで、最後はゴール前でフリーになったラファエル・ゲレイロがシュート。しかし、これはケルンGKマルヴィン・シュヴェーベが見事に反応してストップし、ゴールを許さなかった。
その後、ケイン、テルのシュートがゴールポストに阻まれるなど、バイエルンが何度も決定機をつくったが、得点を奪うことができず。前半はこのままスコアが動かず、0-0でハーフタイムに突入した。
後半開始早々、47分にバイエルンにアクシデントが起きる。コマンがペナルティエリア内で切り返した際、右足のつけ根あたりを抑えてピッチに倒れ込んだ。コマンはそのままピッチを去り、ジャマル・ムシアラとの負傷交代を余儀なくされた。
拮抗した状況が続いていたが、65分に均衡が破れた。コーナーキックのキッカーを務めたジョシュア・キミッヒがペナルティエリア右手前にいたラファエル・ゲレイロにパスを送ると、ゲレイロは左足を思い切りよく振り抜いた。シュートは見事な軌道を描いて、逆サイドネットに突き刺さり、ついにバイエルンが先制に成功した。
このままバイエルンが危なげなく試合を締めくくるかと思われたが、後半終了間際にダヨ・ウパメカノが自陣でルカ・ヴァルトシュミットにパスをしてしまう。ヴァルトシュミットのシュートはエリック・ダイアーがブロックに入り、こぼれ球に反応したステファン・ティッゲスのシュートはウルライヒがセーブ。失点には至らなかったが、バイエルンとしては肝を冷やす場面だった。
それでも後半アディショナルタイムに今度はケルンにミスが生まれ、ミュラーが高い位置で相手からボールを奪取。ミュラーは冷静にゴールへ流し込み、試合を決定づける追加点を決めた。
試合はこのまま2-0で終了。バイエルンが勝ち点「63」まで伸ばし、公式戦4試合ぶりの勝利を飾った。
By サッカーキング編集部
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