マイスターシャーレを掲げるシャビ・アロンソ監督ら [写真]=Getty Images
ブンデスリーガの歴史に新たな1ページが刻まれた。クラブ創設120年のレヴァークーゼンが、初めてマイスターシャーレを掲げたのだ。
就任2年目のシャビ・アロンソ監督が率いるレヴァークーゼンは、ブンデスリーガ第28節終了時点で勝ち点「76」を獲得し、11連覇中のバイエルンに「16」ポイント差を付け首位を快走。現地時間14日のブレーメン戦に勝利すれば、無条件で初のマイスターシャーレ獲得が決まる状況となっていた。
本拠地『バイ・アレーナ』で迎えた運命のブレーメン戦、レヴァークーゼンは前半にヴィクター・ボニフェイスのPKで先制すると、60分にはグラニト・ジャカが得意の左足で強烈なロングシュートを突き刺し追加点を奪う。その後は途中出場のフロリアン・ヴィルツがハットトリックを記録し、5-0という圧巻の大勝劇で悲願の初優勝を決めた。かつては“シルバーコレクター”とも揶揄されていたが、シーズン開幕以来公式戦43戦無敗という見事な成績で、史上13クラブ目のブンデスリーガ王者となった。
データサイト『Opta』によると、ブンデスリーガの歴史において、シーズン開幕からの29試合を無敗で終えたのは、今回のレヴァークーゼンが初めてだという。ジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられ、第27節で史上最速優勝を決めた2013-14シーズンのバイエルンでさえ、第29節のアウクスブルク戦で敗れており、開幕からの無敗記録は「28」だった。シャビ・アロンソ監督率いるチームは、かつて無いほどの安定感と勝負強さを見せつけ、栄冠に辿り着いたのだ。
優勝は確定したものの、今後もいくつかの記録の更新に期待がかかる。ブンデスリーガの1シーズンにおける最多勝利数は、2012-13シーズンおよび2013-14シーズンのバイエルンが記録した「29」となっており、レヴァークーゼンが残された試合に全勝すれば、「30勝」という新記録が成立することとなる。また、最多勝ち点は2012-13シーズンのバイエルンが記録した「91」で、こちらについては残り5試合を全勝または4勝1分で終えた場合に更新が可能。もちろん、無敗優勝となればドイツ史上初の快挙だ。
また、ヨーロッパリーグ(EL)ではベスト8に進出し、既に準々決勝ファーストレグで先勝、DFBポカールでは決勝戦に駒を進めている。ブンデスリーガの記録更新の他に、3冠達成への期待もかかる。
By サッカーキング編集部
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