現在はドイツ代表を率いているナーゲルスマン監督 [写真]=Getty Images
バイエルンがユリアン・ナーゲルスマン監督の再招へいに向けて動いているようだ。15日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。
現地時間14日に行われたブンデスリーガ第29節の結果、未だ無敗を維持するレヴァークーゼンに初優勝を許し、12連覇達成を逃したバイエルン。2回戦で3部ザールブリュッケン相手に不覚を取ったDFBポカールに続いてマイスターシャーレも逃し、残されたタイトルはチャンピオンズリーグ(CL)のみとなった。そんななか、同クラブは今シーズン限りで退任するトーマス・トゥヘル監督の後任探しにかねてから着手している。
当初はレヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督を“トップターゲット”としていたものの、42歳のスペイン人指揮官は3月の会見で残留を明言。新たな後任候補としてブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督や、レアル・マドリードで数々のタイトルを獲得したジネディーヌ・ジダン氏ら名前が挙がるなか、2021年夏から昨年3月までバイエルンを率い、現在はドイツ代表を指揮するナーゲルスマン監督の“再登板”も噂されている。
今回の報道によると、バイエルンはナーゲルスマン監督を新指揮官の最有力候補に据えており、2度目の招へいに向けた動きを本格化させているとのこと。スポーツ部門のマックス・エバール氏が主導する交渉は、シャビ・アロンソ監督の残留宣言後に急速な進展を見せており、既に3年または4年契約の提示が検討されているようだ。なお、ナーゲルスマン監督はバイエルン復帰に興味を示しているものの、現時点で最終的な決断は下していないという。
ナーゲルスマン監督は1987年7月23日生まれの現在36歳。2016年2月にブンデスリーガ史上最年少となる28歳でホッフェンハイムの指揮官に就任すると、降格圏に沈んでいたチームを立て直し、2年目にはチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。その後はライプツィヒでも優れた手腕を発揮し、2021年夏にバイエルンに就任。2021-22シーズンはチームをブンデスリーガ10連覇に導いたものの、昨シーズンは随所で不安定さを露呈し、昨年3月末に解任の憂き目に遭った。
昨年9月に就任したドイツ代表との契約は、今夏のEURO2024終了後に満了となる。ドイツサッカー連盟(DFB)は契約延長を検討しているようだが、果たして36歳の青年監督はどのような決断を下すのだろうか。
By サッカーキング編集部
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