町野修斗はPKでの先制点を含む2ゴールを記録 [写真]=Getty Images
ホルシュタイン・キールに所属する町野修斗が、29日に行われたブンデスリーガ第5節フランクフルト戦で2ゴールを挙げた。
今季、ホルシュタイン・キールはクラブ史上初めてブンデスリーガ1部でのシーズンを過ごしている。8月17日のDFBポカール1回戦アレマニア・アーヘン戦こそ3-2で勝利したものの、ブンデスリーガでは開幕からホッフェンハイム、ヴォルフスブルク、バイエルンに3連敗。前節ボーフム戦を2-2で終えたことで、今季初めて勝ち点を獲得したものの、依然として厳しいスタートを強いられている。
そんなチームにおいて、明るい材料となっているのが町野だ。昨季は2.ブンデスリーガ(2部)31試合の出場で5ゴールを挙げ、センターフォワードの主力として初の1部昇格に貢献。今季、チームとしても、個人としても初挑戦となるブンデスリーガでは、開幕戦のホッフェンハイム戦(●2-3)で試合終盤に1点を返しただけでなく、途中出場となったボーフム戦でも終了間際にチームを同点に導くゴールを記録。アレマニア・アーヘン戦でもネットを揺らしていたことから、ここまで公式戦5試合の出場で3ゴールと、個人としては悪くないシーズン序盤戦を過ごしている。
現地時間の29日には、前節終了時点で3勝1敗と好スタートを切ったフランクフルトをホームに迎えた。町野が2試合ぶり、左シャドーの位置で先発出場を果たした一戦は、25分にアウェイチームが均衡を破る。町野のボールロストからフランクフルトがロングカウンターを発動。トゥータからのパスを受けたオマル・マーモウシュがピッチ中央付近でうまくターンし、ボックス内まで持ち運ぶと、自ら左足で流し込んだ。
だが、その直後にホルシュタイン・キールが反撃に出る。28分、左サイド大外でボールを受けた町野が左足でクロスボールを送ると、相手の前に入ったルイス・ホルトビーが倒され、PKを獲得。このPKを町野がゴール右下に落ち着いて沈め、試合を振り出しに戻した。
さらに37分、ホルシュタイン・キールは前線への連動したハイプレスでフランクフルトのビルドアップを制限。ボールを奪い取ると、最後は町野がダイレクトで右足シュートを沈めたが、直前のプレーでファウルが確認され、得点は認められない。
このまま1-1で後半へ折り返すと、次の1点はフランクフルトに生まれる。マーモウシュの蹴った左コーナーキックをイゴール・マタノヴィッチが頭でねじ込み、再びアウェイチームが1点をリードした。
それでも、直後には再び日本人ストライカーに見せ場が到来。50分、ホルシュタイン・キールが左コーナーキックを獲得すると、ホルトビーが左足でアウトスイングのボールを送る。このボールは跳ね返されたものの、セカンドボールに反応した町野が左足一閃。ボックス右からボレーシュートでゴールネットを揺らし、再びスコアは同点となった。
ここから2-2で時計の針が進んだものの、時間の経過とともにフランクフルトが好調の所以を示す。65分、ボックス左でルーズボールを拾ったマーモウシュが右足で仕留め、今季6点目を挙げると、74分にマーモウシュの折り返しからトゥータが追加点。試合はこのまま終了し、フランクフルトが4-2で勝利した
ホルシュタイン・キールは第5節終了時点で4敗目。町野は今季公式戦5点目を記録した後、78分に途中交代でピッチを後にした。
次節、ホルシュタイン・キールは10月5日に敵地で昨季王者のレヴァークーゼンと対戦する。一方、2位浮上を果たしたフランクフルトは、3日にヨーロッパリーグのベシクタシュ戦を戦った後、6日に首位を走るバイエルンとの直接対決に臨む。
【スコア】
ホルシュタイン・キール 2-4 フランクフルト
【得点者】
0-1 25分 オマル・マーモウシュ(フランクフルト)
1-1 30分 町野修斗(PK/ホルシュタイン・キール)
1-2 47分 イゴール・マタノヴィッチ(フランクフルト)
2-2 50分 町野修斗(ホルシュタイン・キール)
2-3 65分 オマル・マーモウシュ(フランクフルト)
2-4 74分 トゥータ(フランクフルト)
By サッカーキング編集部
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