ドルトムントは120分間の死闘に敗れる [写真]=Getty Images
DFBポカール2回戦が29日に行われ、ヴォルフスブルクとドルトムントが対戦した。
1部クラブにもシード権が与えられず、1回戦から各地で熱戦が繰り広げられたDFBポカールは、2回戦に突入。現在ブンデスリーガで14位につけるヴォルフスブルクと、7位につけるドルトムントが対戦した。
ドルトムントは直近の公式戦で2連敗と躓いているが、この試合では立ち上がりから主導権を握る。14分には自陣から持ち運んだニコ・シュロッターベックからのスルーパスで、マクシミリアン・バイアーに決定機が到来。GKカミル・グラバラと1対1のチャンスを迎えたが、右足でファーサイドを狙った一撃はポストに嫌われる。
先制とはならなかったが、勢い良く試合に入ったドルトムントは、続く16分にはセール・ギラシのポストプレーからドニエル・マレンが右サイドを破り、中高に飛び込んだジェイミー・バイノー・ギテンスがシュートまで持ち込もうとしたが、ここは相手のブロックに阻まれる。24分にはパスカル・グロスからのアーリークロスでギラシがヘディングシュートを放ったが、ここも枠には飛ばせない。
対するヴォルフスブルクは32分、敵陣左サイドで得たフリーキックからゴールを脅かす。パトリック・ヴィマーとのパス交換から左サイドを突破したマクシミリアン・アルノルトがクロスボールを上げると、1度はクリアされたものの、こぼれ球に反応したモハメド・アムーラが左足を振り抜く。だが、ここはGKグレゴール・コベルに阻まれ、得点とはならない。
スコアレスで後半へ折り返してからも、マレン、ギラシ、ユリアン・ブラント、バイノー・ギテンスらが次々とゴールを脅かしたが、スコアを動かすことはできず、時計の針のみが進んでいく。後半も最後までゴールネットが揺れることはなく、試合は15分ハーフの延長戦に突入した。
延長前半立ち上がりの93分には、縦への素早い攻撃でヴォルフスブルクがチャンス構築。キリアン・フィッシャーからのスルーパスでサリフ・エズカンが縦へ突破し、ダイレクトで中央へ折り返すと、フリーで走り込んだティアゴ・トマスがダイレクトで合わせる。ここはジャストミートできず、シュートはクロスバーの上へと外れた。
その後も両チーム悪くないシーンを作り、延長も後半に入ったが、PK戦も頭をよぎり始める116分、遂に均衡が破れる。ヴォルフスブルクは敵陣左サイドで、ヤニック・ゲルハルトが右足でクロスボールを上げると、ボックス内で粘りを見せ、最後はヨーナス・ヴィンドが左足で狙い澄ましたグラウンダーのシュートを沈めた。
試合はこのままタイムアップ。延長戦までもつれ込んだ死闘をヴォルフスブルクが制し、3回戦へ駒を進めた。一方、ドルトムントはこれで公式戦3連敗。悪い流れを止めることはできなかった。
By サッカーキング編集部
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