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堂安律が同点アシスト! 佐野海舟もフル出場した3位マインツと5位フライブルクの激闘はドロー

2025.03.16

フライブルクの堂安律(左)、マインツの佐野海舟(右/共に過去画像) [写真]=Getty Images

 ブンデスリーガ第26節が15日に行われ、マインツフライブルクが対戦した。

 前節終了時点で13勝5分7敗の成績を残し、勝ち点「44」を積み上げて3位につけるマインツ。2016-17シーズン以来となるヨーロッパのカップ戦行き、そしてクラブ史上初のチャンピオズリーグ(CL)出場権獲得も狙える状況だ。現在は今季初のブンデスリーガ4連勝中と波に乗っており、今節はその数字を「5」に伸ばせるかどうかに注目が集まる。

 一方のフライブルクは12勝5分8敗の成績で勝ち点「41」を獲得。現在の順位は5位となっているが、3位につけるマインツとの勝ち点差はわずかに「3」しか開いておらず、CL出場にも手が届く順位だ。現在は2戦連続のスコアレスドローとやや足踏み状態が続いており、今節はアウェイゲームながらも3試合ぶりの白星を掴みたい。

 マインツに所属する佐野海舟フライブルクに所属する堂安律がともにスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、立ち上がりからアウェイチームが敵陣へ押し込んでいく。その中心に立ったのは右サイドの堂安で、積極的な仕掛けからゴールへ迫る場面を構築。6分には仕掛ける素振りを見せた堂安が相手を引きつけ、後ろへ戻すと、サポートしていたキリアン・シルディリアがアーリークロスを送る。ボールは味方に合わなかったものの、こぼれ球に反応したクリスティアン・ギュンターが左足シュート。ここはわずかに枠を外れる。14分にはボックス右でパスを受けた堂安が強引に右足を振ったが、シュートは枠を捉えきれない。

 時間の経過とともにマインツも前に出る場面を作っていくと、34分にはホームチームがスコアを動かす。敵陣でクリアボールのこぼれ球を拾ったナディーム・アミリが縦へ繋ぐと、ボックス右でパスを受けたアントニ・カシがグラウンダーのボールを折り返す。最後はヨナタン・ブルカルトがダイレクトで押し込み、マインツが先手を取った。

 ホームの後押しも受けて、好調のマインツが勢いに乗るかと思われたが、40分には試合の行方を左右するアクシデントが発生。フライブルクが左サイドから前進し、ジュニア・アダムからのスルーパスにルーカス・ヘーラーが抜け出すと、ドミニク・コールが手をかけて倒してしまう。当初、主審はPKを宣告し、コールにイエローカードを提示していたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て判定が変更。倒された位置はボックス外だったとして、フリーキックに変更となったものの、DOGSOによりコールにはレッドカードが提示。マインツは数的不利での戦いを強いられることとなった。

 さらに、このプレーで獲得したフリーキックを、ヴィンチェンツォ・グリフォが直接狙う。右足から放たれたシュートは枠を捉えたものの、ここはGKロビン・ツェントナーがなんとか弾き出した。

 マインツの1点リードで折り返すと、後半のマインツは「5-3-1」の形で守備陣形を構成しつつ、そこからカウンターを狙う構図。チャンスの数も決して皆無ではなかったものの、次の1点はフライブルクに生まれる。敵陣へ相手を閉じ込めた状況のなか、ブロックの外でボールを回すと、左サイド大外でボールを受けたギュンターがアーリークロスを供給。このボールがミハエル・グレゴリチュの頭にピタリと合い、強烈なヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

 同点ゴールの直後はフライブルクが攻勢を強め、62分にはシルディリアからのクロスボールがボックス内でフリーのヘーラーにピタリと繋がったものの、ここはGKツェントナーがゴールを死守。こぼれ球に反応したパトリック・オスターハーゲのシュートもGKツェントナーが弾き出す。

 “守護神”の好セーブで危ないシーンを乗り切ると、75分にはマインツが勝ち越しに成功。セットプレーの場面からボールを繋ぎ、ダニー・ダ・コスタがアバウトな浮き球ボールを蹴り込むと、飛び出したGKノア・アトゥボルとフィリップ・ラインハートが重なってしまう。このこぼれ球をカシが拾い、ボックス右からクロスボールを送ると、最後はアンドレアス・ハンチェ・オルセンがヘディングシュートを沈めた。

 だが、フライブルクもこのまま試合を終わらせない。79分、右サイドから左へ入っていく斜めの動きで、最終ラインからのロングフィードを引き出した堂安が、ボールキープからうまく前を向き、縦突破からグラウンダーのボールを折り返す。最後はルーカス・キュブラーがダイレクトでねじ込み、再び試合は振り出しに戻った。

 試合はこのままタイムアップ。マインツの連勝は「4」でストップしたものの、佐野を中心とした中盤は守り一辺倒というわけではなく、各所で前へ出ていくシーンも作るなど、互角と言える戦いを繰り広げた。一方のフライブルクも、10人の相手に勝利こそ逃したものの、最低限の勝ち点「1」を獲得。ただし、これで3戦連続のドローとなっている。佐野、堂安ともにフル出場を果たした。

 このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。次節は30日に行われ、マインツは敵地でドルトムントと、フライブルクはホームでウニオン・ベルリンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
マインツ 2-2 フライブルク

【得点者】
1-0 34分 ヨナタン・ブルカルトマインツ
1-1 58分 ミハエル・グレゴリチュフライブルク
2-1 74分 アンドレアス・ハンチェ・オルセンマインツ
2-2 79分  ルーカス・キュブラーフライブルク

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