イタリア代表との強豪対決を制したドイツ代表 [写真]=Getty Images
UEFAネーションズリーグでベスト4進出を決めたドイツ代表だが、対戦相手のイタリア代表の隙を突いたゴールに注目が集まっている。
UNL準々決勝セカンドレグが23日に行われ、ドイツはホーム『ジグナル・イドゥナ・パルク』にイタリア代表を迎えた。30分にキミッヒのPKで先制すると、6分後にCKの素早いリスタートからジャマル・ムシアラがネットを揺らし、45分にもティム・クラインディーンストが追加点。試合はイタリアが後半に3点差を追い付きドローに終わったが、2戦合計スコアを5-4としたドイツがベスト4進出を決めている。
注目を集めているのはドイツ代表が36分に奪ったこの試合の2点目だ。クラインディーンストの強烈なヘディングシュートをGKジャンルイジ・ドンナルンマが枠外へ弾き出すと、コーナーフラッグに向かったキミッヒがボールボーイから即座にボールを受け取りクイックリスタート。イタリアの守備陣がボールから目を切って話し合っていた中、低いクロスをゴール前でフリーのムシアラが難なく押し込み、リードを2点に広げたのだ。
アシストを記録したキミッヒは試合後に「僕たちでさえボールが入っていることに気付いていなかった。ボールボーイは非常に鋭敏だったね」と語り、ボールボーイを称賛。ユリアン・ナーゲルスマン監督も「間違いなくワールドクラスだし、非常に賢いプレーだった。実際、私も見ていなかったよ」と言及している。
ドイツ紙『ビルト』によると、15歳のボールボーイは2点目のシーンについて「キミッヒと目が合い、すぐにボールを投げたんだ。そして、彼はすぐにボールを置いてムシアラにクロスを上げた。2、3分後、父と母からテレビに映っているとメールが来たんだ。現実とは思えなかったし、クレイジーだったよ」と語っているという。試合後にはキミッヒからサイン入りのボールを受け取り、ともに写真も撮ったようだ。
なお、2018-19シーズンより創設されたUNLにおいて、ドイツがベスト4に進出したのは今大会が初めて。6月に開催予定の準決勝ではポルトガル代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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