佐野海舟(左)は攻守に奮闘も、マインツは黒星 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第27節が30日に行われ、ドルトムントとマインツが対戦した。
今シーズンのドルトムントは、チャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝まで駒を進めているものの、ブンデスリーガではらしくない戦いを強いられている。前節終了時点での成績は10勝5分11敗の勝ち点「35」。順位もボトムハーフに沈んでいる。来季のCL出場権を手にするためには、ここからより一層のギアを上げて戦わなければならない。
そんな一戦で本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』に迎えるのは、13勝6分7敗の勝ち点「45」で4位につけるマインツ。今季は序盤戦から安定して勝ち点を積み重ねており、直近6試合を4勝2分と無敗で駆け抜けるなど好調をキープ。中盤の主力に君臨する佐野海舟は、今節もスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は序盤からドルトムントがより多くのチャンスシーンを作ったものの、マインツは33分、敵陣右サイドで粘った佐野の動きを起点にゴールへ迫る。佐野がドリブルで右サイド深い位置までボールを持ち運び、マイナスへ落とすと、ナディーム・アミリがミドルシュート。しかし、ここはボックス内でブロックされる。
このままスコアレスで前半も終盤に向かったが、39分に均衡が破れる。ドルトムントはピッチ中央付近でのボール奪取から、マクシミリアン・バイアー、サリフ・エズカンを経由し、敵陣で顔を上げたユリアン・ブラントがボックス内へ斜めのパスを差し込む。動き直していたバイアーに当たったボールがボックス左に流れると、カリム・アデイェミがダイレクトで折り返し、最後はリターンパスを受ける形でバイアーが押し込んだ。
1点を先制したドルトムントは直後の42分、右コーナーキックを獲得すると、ニコ・シュロッターベックがキッカーを担当。左足でファーサイドめがけたボールを入れると、エムレ・ジャンがヘディングシュートを叩き込み、ドルトムントがリードを2点に広げた。
後半に入ると72分、またもコーナーキックのキッカーを務めたシュロッターベックが大仕事。右コーナーキックで今度は低弾道のボールを送ると、ボックス中央へ走り込んだバイアーがヘディングシュートを沈める。ドルトムントが3点目を奪い、勝利を決定付けた。
追い込まれたマインツは76分、敵陣右サイドに流れたルーズボールを拾ったアントニ・カシがグラウンダーのボールを送ると、ここは跳ね返されたものの、こぼれ球をアミリが回収。タイミングを見てボックス内にボールをつけ、ブロックされたボールを自ら拾い、最後はパウル・ネヴェルが右足でゴールネットを揺らした。
しかしながら、マインツの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、ドルトムントがブンデスリーガで3試合ぶりの白星を手にした。一方のマインツは、1月31日に行われた第20節ブレーメン戦(●0-1)以来、7試合ぶりの黒星に。佐野はフル出場を果たし、決して派手ではないながら攻守に“効いていた”ものの、マインツを勝利へ導くことはできなかった。
次節は5日に行われ、ドルトムントは敵地で堂安律所属のフライブルクと、マインツはホームで町野修斗所属のホルシュタイン・キールと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 39分 マクシミリアン・バイアー(ドルトムント)
2-0 42分 エムレ・ジャン(ドルトムント)
3-0 72分 マクシミリアン・バイアー(ドルトムント)
3-1 76分 パウル・ネヴェル(マインツ)
By サッカーキング編集部
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