バイエルンがヴォルフスブルクとの撃ち合い制す [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第1節が25日に行われ、ヴォルフスブルクとバイエルンが対戦した。
昨シーズンはリーグ12連覇を逃し、20年ぶりの無冠という不本意な結果に終わったバイエルンは、今夏にヴァンサン・コンパニ監督を招へい。38歳の青年指揮官の下で覇権奪還に臨む。初陣となる開幕節は敵地でヴォルフスブルクと対戦。スタメンにはジョシュア・キミッヒやジャマル・ムシアラ、ミカエル・オリーズ、ハリー・ケインらが名を連ねた。なお、今夏に加入した日本代表DF伊藤洋輝は負傷の影響でメンバー外となっている。
バイエルンは序盤からチャンスを創出。9分、右サイドの高い位置を取ったサシャ・ボエがクロスを送り、ルーズボールをケインが落としてセルジュ・ニャブリが強烈なシュートを放つ。2分後には相手DFと競り合いながらもボールをキープしたオリーズがボックス右へスルーパスを送り、ケインがフィニッシュに持ち込んだが、いずれもGKカミル・グラバラが好セーブ。直後にはCKからキミッヒのシュートが枠を捉えたが、ここもGKグラバラが凌いだ。
攻勢を強めるバイエルンは19分、敵陣右サイドのスローインからボエがボックス内右へ侵入。グラウンダーのクロスを送ると、これにムシアラが合わせてネットを揺らす。バイエルンは先制後も各選手が流動的なポジションを取りつつ、試合を優位に進める。42分には右に大きく開いたケインがクロスを送り、ファーサイドでフリーのニャブリが右足を振ったが、当たり損ねたシュートは枠を外れた。ヴォルフスブルクはボールの奪い所が定まらず、守備の時間が続く。前半はこのまま0-1で折り返した。
後半開始からわずか15秒、バイエルンは自陣ボックス内にスルーパスを送られると、ボエがティアゴ・トマスを背後から倒してしまいPKを献上。これをロヴロ・マイェルが冷静に沈め、試合は振り出しに戻された。追い付いたヴォルフスブルクはプレスの強度を高め、51分にはマイェルがポスト直撃のシュートを放つ。その4分後にはパトリック・ヴィマーが敵陣でキム・ミンジェからボールを奪いボックス内へ侵入。折り返しをマイェルが流し込み、あっという間に逆転に成功した。
リードを許したバイエルンは攻勢を強め、ムシアラやニャブリがGKグラバラを強襲するシュートを放つ。65分には左CKを獲得すると、キミッヒのキックにファーサイドのケインが頭で合わせ、最後はヤクブ・カミンスキに当たったボールがゴールに吸い込まれ同点に追い付いた。72分、ケヴィン・ベーレンスがGKと1対1になるも決め切れず。対するバイエルンは80分、キングスレイ・コマンのクロスからケインに決定機が訪れたが、DFのブロックに阻まれる。
82分、途中出場のトーマス・ミュラーが鋭い縦パスを収めてケインへ展開。ボックス内右へラストパスが送られると、走り込んだニャブリがゴール左隅に流し込み、バイエルンが逆転に成功した。その後は1点を追うヴォルフスブルクが攻勢を強めるも、GKマヌエル・ノイアーを中心とした守備を崩し切ることができず。試合はこのまま2-3で終了し、バイエルンが勝ち点「3」を獲得した。
次節、ヴォルフスブルクは31日にアウェイでホルシュタイン・キールと、バイエルンは9月1日にホームでフライブルクと対戦する。
【得点者】
0-1 19分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
1-1 47分 ロヴロ・マイェル(PK/ヴォルフスブルク)
2-1 55分 ロヴロ・マイェル(ヴォルフスブルク)
2-2 65分 ヤクブ・カミンスキ(オウンゴール/バイエルン)
2-3 82分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
By サッカーキング編集部
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