セリエBの2クラブが破産…シエナとパドヴァがプロリーグを撤退

破産が発表されたシエナイレブン(左)とパドヴァイレブン(右) [写真]=Getty Images

 2013-14シーズン、セリエBに在籍したシエナとパドヴァが、新シーズンの開幕を前に破産したようだ。イタリアメディア『FootballITALIA』が15日に報じている。

 イタリアでは、新シーズンのリーグ戦にチームを登録するために、財政面における安定性の証明が必要となる。シエナとパドヴァの両クラブは、それを証明するに足る資金の準備に失敗し、破産に至った模様だ。

 シエナは、2013-14シーズンのセリエBを9位で終了。メインスポンサーであるモンテパスキ銀行の経営不振によって、ここ数年は破産危機に直面していたが、モンテパスキ銀行がチームへの融資から撤退したことで、セリエBへの登録資金を調達することができなくなったと伝えられている。今後は、新オーナーがクラブを買い取ることができるが、その場合はセリエDからのスタートとなるようだ。

 シエナはクラブ公式HPで声明を発表。「新シーズンのリーグ戦にチームを登録するために、複数かつ迅速な試みをしてきたが、目標を達成できなかった」と、明かし、「ACシエナ株式会社のメンバーを臨時に緊急招集する」といった今後の対応を説明している。

 一方のパドヴァは、2013-2014シーズンのセリエBを20位で終了し、降格が決定。こちらも財政面での負担によって、プロリーグへの登録が不可能となり、破産に至った模様だ。こちらは、新オーナーの買い取りがあった場合、アマチュアリーグからの復帰となると見られている。

 パドヴァもクラブ公式HPで声明を発表し、「最終局面で、出資を得られないこととなり、プロリーグに加盟できなくなった。少なくとも、当面はユース年代に集中していく」と、述べている。

 今回、破産となってしまった両クラブは、ともにセリエAへの昇格経験を持っている。最近では、シエナは2012-2013シーズン、パドヴァは1994-1995シーズンにセリエAへの参戦を果たしている。

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