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アッレグリ体制の新生ユヴェントスが開幕戦を制す

2014.08.31

オウンゴールを喜ぶカセレス、ビダル、アサモアの3選手 [写真]=Getty Images

 セリエA第1節が30日に行われ、キエーヴォユヴェントスが対戦した。

 セリエA3連覇中のユヴェントスは、アントニオ・コンテ監督の辞任を受けてマッシミリアーノ・アッレグリ監督を招へい。そのユヴェントスアンドレア・ピルロアンドレア・バルザーリといった主力を負傷で、ジョルジョ・キエッリーニを出場停止で欠く中、移籍が噂されたアルトゥーロ・ビダルや新戦力のキングスレー・コマンを先発で起用した。

 アッレグリ監督は昨季の基本フォーメーションである3-5-2を採用。クラウディオ・マルキジオをアンカーで起用した。ユヴェントスが開始30秒にカルロス・テベスがシュートに持ち込むなど、序盤から猛攻を仕掛けていく。4分にはコマンがループシュートを狙ってゴールに迫ると、その勢いのまま6分に先制する。テベスの左CKからファーサイドのマルティン・カセレスがヘッドで合わせると、クリスティアーノ・ビラギに当たったボールがゴールに吸い込まれた。

 その後、前線に3人を残して攻撃に活路を見いだそうとするキエーヴォに対して、ボールホルダーへ強烈に寄せるユヴェントスが圧倒する。11分にポール・ポグバの落としからマルキジオが際どいミドルシュートを放てば、16分にはビダルが倒れこみながらシュートを放つ。直後には、右CKからビダルがダイビングヘッドで狙ったが、シュートは右ポストを叩いた。

 攻守の切り替えが鋭く、敵陣で試合を進めるユヴェントスが主導権を握ると、35分にはコマンが反転から強烈な枠内シュートを浴びせる。しかし、GKのセーブに遭う。終始、キエーヴォを圧倒するユヴェントスは42分、右サイドのシュテファン・リヒトシュタイナーのクロスにテベスが合わせるも、シュートはバーを直撃して追加点は奪えず、前半を終えた。

 後半からキエーヴォはエセキエル・スケロットとトーマス・マンガニを下げて、アルベルト・パロスキとイヴァン・ラドヴァノヴィッチの2選手を投入し、システムをフラットな4-4-2に変更した。マキシ・ロペスとパロスキの2トップに、中盤は右からマリアーノ・イスコ、ラドヴァノヴィッチ、ペルパリム・ヘテマイ、ヴァルテル・ビルサと配した。

 そんな中62分、ユヴェントスはビダルのクロスにコマンがヘディングで合わせる決定機を迎えるも、シュートは惜しくも枠の外へ。すると、キエーヴォのタイトな守備の前にシュートに持ち込めなくなったユヴェントスはこう着状態に陥る。そこでアッレグリ監督は、68分にコマンに代えてフェルナンド・ジョレンテを投入。すると71分、リヒトシュタイナーのクロスにジョレンテが頭で合わせるとシュートはゴール右を捉えたが、GKフランチェスコ・バルディの好守に阻まれてしまう。さらに直後には右サイドからのグラウンダーのクロスにゴール前でフリーとなったカセレスがシュートに持ち込んだものの、枠の上へ外してしまった。

 追加点のチャンスを逃したユヴェントスは77分、この試合最大のピンチを迎える。パロスキのシュートのルーズボールがボックス中央のM・ロペスにこぼれ、GKジャンルイジ・ブッフォンと一対一になる。しかし、M・ロペスが倒れこみながら放ったシュートは、ブッフォンがビッグセーブで阻止した。

 試合終盤にかけてはユヴェントスが危なげない試合運びを見せる。82分のテベス、91分のポグバのコントロールシュートはいずれも枠を捉えきれずに2点目は奪えなかったが、1-0で逃げ切り。ユヴェントスが開幕戦を制して、2014-15シーズンを白星でスタートした。

(記事/超ワールドサッカー)

【スコア】
キエーヴォ 0-1 ユヴェントス

【得点者】
0-1 6分 オウンゴール(ユヴェントス

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