チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節が17日に行われ、ローマとCSKAモスクワが対戦し、5-1でローマが勝利した。この試合で両チームのサポーターが衝突し、ロシア人2名が病院に搬送されている。同日付のイタリア紙『レプブリカ』ら各紙が報じた。
4シーズンぶりのチャンピオンズリーグに沸くはずのローマ、スタディオ・オリンピコが一転して物々しい空気に包まれることとなった。試合前、スタジアムのすぐ横を流れるテヴェレ川に架かるドゥカ・ダオスタ橋で、ローマ・サポーターの集団とCSKAモスクワ・サポーターの集団が衝突。胸と腹を刺された1名と、頭を瓶で殴られた1名のロシア人が病院に緊急搬送され、さらに周囲の車4台が破壊され、略奪の被害を受けている。搬送された2名は命に別状はない模様。
試合が始まっても事態は収拾せず、試合後半にはCSKAモスクワ・サポーターが発煙弾をローマ・サポーター側に投げ込み、警備員との激しい衝突が続いた。その後警察が介入し、事態は沈静化したが、CSKAモスクワ・サポーターは警察による警護を受け、試合後も身動きが取れない状況になった。
サポーターとともに5-1の快勝を祝うはずだったローマを率いるリュディ・ガルシア監督は「サッカーは戦争ではなくお祭りであるべきだ。ここで起きたことは普通じゃない。そういう行為を行った者は、(スタジアムから)追い出されなければならない」とピッチの外の問題に怒りを露わにしている。