ボールを奪い合うヌディンガ(中央)とテベス(左) [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ・グループA第3節のオリンピアコスvsユヴェントスが22日にゲオルギオス・カライスカキスで行われ、1-0でオリンピアコスが勝利を収めた。
第2節を終えて4チームが勝ち点3で並ぶ混戦模様のグループA。この状況から抜け出すためにも勝利が求められるユヴェントスは、1-1で引き分けた18日のセリエA第7節サッスオーロ戦からスタメンを2人変更。代表戦からの合流が遅れて同試合を欠場したアルトゥーロ・ビダルが先発に復帰し、2トップではカルロス・テベスの相棒にアルバロ・モラタが起用された。一方、初戦でアトレティコ・マドリードを撃破したオリンピアコスは、コンスタンティノス・ミトログルやエリック・アビダルといった主力を起用し、イタリア王者をホームに迎えた。
立ち上がりからホームのオリンピアコスが鋭いカウンターで相手ゴールを襲った。4分には強引なドリブルでボックス左に侵入したアルトゥール・マスアクの折り返しをミトログルが左足で合わせたが、これはミートせず枠を外れる。続く6分にはボックス手前で得たFKをアレハンドロ・ドミンゲスがゴール右上の角に直接飛ばしたが、ここはGKジャンルイジ・ブッフォンの好セーブに阻止された。
一方のユヴェントスは、コンパクトな陣形を保つオリンピアコスの守備に苦労し、試合のペースを掴みきれない。それでも、CKから立て続けにチャンスに作る。まずは11分、アンドレア・ピルロの右CKをモラタが頭で競り勝ち、ゴール前のテベスが左足で押し込みにかかるが、ゴールライン上でオマール・エルブデラウイにクリアされた。さらに、19分にはピルロの右CKがゴール前で混戦となると、左ポストの手前でボールを受けたテベスがゴールに蹴り込む。しかし、これはオフサイドの判定でゴールが取り消された。
その後は、互いに集中した守備を見せたことで拮抗した展開に。それでも、ギリシャ王者が曲者ぶりを発揮する。36分、インターセプトからカウンターを仕掛けると、ドミンゲスのパスをボックス左で受けたミトログルがダイレクトで中央に折り返す。これをフリーで走りこんだMFパイティム・カサミが左足の丁寧なキックで合わせ、シュートをゴール左隅に流し込んだ。
リードを許したユヴェントスは、モラタの突破以外に攻撃の糸口を見いだせない。42分には左サイドからピルロがゴール前に入れたFKから決定機を迎えたが、ジョルジョ・キエッリーニが押し込みきれず。結局、1点のビハインドを負ってハーフタイムを迎えた。
後半に入ってもオリンピアコスの守備を崩しきれないユヴェントスは、低調なピルロを57分に諦めてクラウディオ・マルキージオを同ポジションに投入。しかし、この交代後もエンジンをかけられず、相手のカウンターを度々受けてしまう。60分にはショートカウンターからパイティム・カサミに決定的なシュートを放たれたが、わずかに枠の右に逸れて難を逃れた。
ピンチを逸したユヴェントスは、ようやく流れの中から決定機を作り出す。65分、マルキージオの浮き球パスをボックス中央のモラタが胸でテベスに落とすと、ダイレクトでリターンを受けてGKと1対1に。しかし、モラタはシュートをGKロベルトにセーブされ、同点のチャンスをモノにできない。
ここから攻勢に出始めたユヴェントスは、77分にアンジェロ・オグボンナを下げてロベルト・ペレイラを投入。ビダルを中央に置く[4-1-3-2]の布陣で同点ゴールを目指した。しかし、テベスやモラタの決定的なシュートは、GKロベルトの好守に防がれてゴールを割ることができない。
最後まで攻め続けたユヴェントスだが、ゴールを奪えずに試合は終了。オリンピアコスがアトレティコに続いて本拠地で強豪を相手に勝ち点3を奪った。一方のユヴェントスは、今回の敗戦で昨シーズンに続いてグループステージ突破に黄信号が灯っている。
(記事/超ワールドサッカー)
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