ローマが消化不良のドロー、サンプドリアは無敗を維持

競り合うローマのMFナインゴラン(左)とサンプドリアのFWガッビアディーニ(右) [写真]=Getty Images

 25日に行われたセリエA第8節、3位のサンプドリアと2位のローマの上位対決はゴールレスドローに終わった。

 前節のキエーボ戦を3-0と快勝したローマだが、21日に行われたチャンピオンズリーグのバイエルン戦で1-7というスコアで大敗した。仕切り直しが求められる中、リュディ・ガルシア監督はそのバイエルン戦のスタメンから4人を変更。キエーボ戦に続いて出場停止のコンスタンティノス・マノラスに代わってダヴィデ・アストーリが起用された。一方、ユヴェントスと同じく無敗を維持するサンプドリアは、負傷したGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノに代わってアルゼンチン代表の正守護神・セルヒオ・ロメロが今シーズン初スタメンを飾った。

 キックオフ直後に前に出る姿勢を見せたサンプドリアは6分、右サイドで得たFKをサインプレーで始めてローマゴールを脅かす。一方、ボールを保持して試合のペースを掴みにかかるローマは、相手のプレスをいなしながらボールを運んでいくが、チャンスを作るまでには至らなかった。

 時間の経過とともに、自陣に引いて守備を固めるサンプドリアを前にローマが攻めあぐねたことで、拮抗した状況が続く。それでも、ローマが両チームを通じて最初のチャンスを作った。30分、アストーリが縦に送ったフィードから最終ラインの裏を取ったジェルビーニョがボックス左に侵入してシュート。しかし、これはカバーに入ったヴァスコ・レジーニにブロックされ、こぼれ球をジェルビーニョ自ら拾ってシュートに持ち込むも、左ポストに跳ね返された。

 さらにローマは直後の33分、ドリブルでボックス左に侵入したジェルヴィーニョが左足で鋭いシュートを放つも、枠の右に逸れていく。その後は、再びサンプドリアにうまく守られてゴールレスで前半を終えた。

 迎えた後半、ローマが後半の開始直後にチャンスを作る。46分、フランチェスコ・トッティのフリックに抜け出したジェルビーニョがボックス左に侵入してシュートを放つも、これはGKロメロにセーブされた。すると、今度はサンプドリアが相手ゴールに迫る。51分、ボールを運んだレジーニのスルーパスからボックス左に抜け出したマノーロ・ガッビアディーニがシュートをゴール右隅に流し込む。しかし、これはガッビアディーニのオフサイドでゴールとはならなかった。

 その後、再び拮抗した状況に陥ると、サンプドリアは68分にヴァスコ・レジーニの負傷交代により、ジャメル・メスバーが投入される。この直後の69分、右サイドからマノロ・ガッビアディーニが入れたFKがゴール前でフリーのステファーノ・オカカへ。オカカは至近距離からゴールに押し込むだけだったが、枠の上に外して決定機を逸してしまった。

 一方のローマは、アデム・リャイッチを下げてミラレム・ピアニッチ、トッティに代えてマッティア・デストロとフレッシュな攻撃のカードを切っていく。すると82分、右サイドからヴァシリス・トロシディスが上げたクロスをアレッサンドロ・フロレンツィがヘディングでゴール右に飛ばしたが、GKロメロのファインセーブに阻止されてしまった。

 結局、互いに決定機を生かせなかった試合はゴールレスで終了。引き分けで終えたサンプドリアが無敗を維持した一方で、ローマはバイエルン戦の大敗を払拭できない消化不良のドローとなった。

(記事/超ワールドサッカー)

【スコア】
サンプドリア 0-0 ローマ

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