チャンピオンズリーグ・グループステージ第5節が25日に行われ、グループEではCSKAモスクワとローマが対戦した。
前回の対戦でCSKAモスクワのサポーターが人種差別や発煙筒の投げ込みなどを行ったことに対する処分により、無観客試合となった今回の一戦は、アウェーのローマが先制する。
43分、ローマはペナルティーエリア手前でFKを得ると、キッカーのフランチェスコ・トッティが右足で豪快なシュートを決めてリードを手にした。
迎えた後半はCSKAモスクワが攻勢を強めるが、ローマの守備陣を攻略することができない。対するローマも60分にラジャ・ナインゴランがドリブル突破からシュートを放ったが、ボールはわずかに枠を外れる。80分にはアデム・リャイッチにも決定機が訪れたが、シュートはGKイゴール・アキンフェエフにセーブされた。
試合はローマが1点リードのまま終盤へ。このまま終了かと思われたが、アディショナルタイムにCSKAモスクワが意地を見せた。左サイドから攻撃を展開すると、ヴァシリ・ベレズツキーが右足でクロスを入れる。すると、ボールは誰にも触れずゴールに吸い込まれ、同点弾が生まれた。
試合は1-1でタイムアップ。土壇場でCSKAモスクワが追いつき、ローマと勝ち点1を分け合った。また、グループEのもう1試合は、マンチェスター・Cが、すでに首位通過を決めているバイエルンに3-2で勝利。この結果、2位争いはローマ、CSKAモスクワ、マンチェスター・Cが勝ち点5で並ぶ大混戦となっている。
【スコア】
CSKAモスクワ 1-1 ローマ
【得点者】
0-1 43分 フランチェスコ・トッティ(ローマ)
1-1 90+3分 ヴァシリ・ベレズツキー(CSKAモスクワ)