セリエA第13節が11月30日に行われ、ローマはホームにDF長友佑都所属のインテルを迎えた。長友は故障によりベンチ外となっている。
強豪同士の注目の一戦は、2位ローマが主導権を握る。21分、右サイドでボールを受けたマイコンが、ペナルティエリア右に走り込んだアデム・リャイッチにパス。リャイッチがゴール前に低めのクロスを送ると、サミル・ハンダノヴィッチの脇を抜けたボールを逆サイドのジェルヴィーニョがダイレクトで押し込み先制に成功する。
しかし、前半終了前にインテルが試合を振り出しに戻す。36分、左サイドでコーナーキックを獲得すると、中央で合わせたのはアンドレア・ラノッキア。主将の一発でインテルが同点に追いつき、このまま1-1で前半を折り返す。
後半に入り、先にチャンスを得たのはローマだった。46分、自陣の左サイドから持ち上がったホセ・ホレヴァスが、次々と相手ディフェンスを交わしペナルティエリアに侵入。そのまま左足を振り抜くと、ボールはゴール上段に突き刺さる。驚愕の1点で、ローマが勝ち越した。
すると試合は激しさを増し、ここでインテルが粘りを見せる。57分、左サイドからドドがグラウンダーのクロスを入れると、中で合わせたのはパブロ・オスヴァルドだった。オスヴァルドは昨シーズンのユヴェントス時代に続き、古巣ローマへの恩返し弾を決めることとなった。
再び同点に持ち込まれたローマだが、すぐさま勝ち越す。60分、ジェルヴィーニョがペナルティエリア内でドリブルを仕掛け、フランチェスコ・トッティにパスを出すと、一度はトラップミスでシュートに持ち込めなかったが、倒れ込みながらラストパスを送る。走り込んだミラレム・ピアニッチが鋭いシュートを蹴り込み、ローマが3度目のリードを得る。その後、フレディ・グアリンに対してファウルがあったとして抗議したインテルのロベルト・マンチーニ監督が退席処分を受ける。
後半アディショナルタイムには、ピアニッチが得意のフリーキックを決め、ローマが4-2で追いすがるインテルを振り切った。
この勝利でローマは首位ユヴェントスとの勝ち点差3を守り、一方インテルは11位に後退した。
【スコア】
ローマ 4-2 インテル
【得点者】
1-0 21分 ジェルヴィーニョ(ローマ)
1-1 36分 アンドレア・ラノッキア(インテル)
2-1 46分 ホセ・ホレヴァス(ローマ)
2-2 57分 パブロ・オスヴァルド(インテル)
3-2 60分 ミラレム・ピアニッチ(ローマ)
4-2 90+2分 ミラレム・ピアニッチ(ローマ)