ユーヴェ、ザザ獲得へ…サッスオーロにはコマンとペペをレンタルか

　ユヴェントスが、サッスオーロ所属のイタリア代表FWシモーネ・ザザの獲得にまた一歩近づいたようだ。17日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

　サッスオーロは7日に、ザザとの契約を2019年まで延長した。しかし昨夏ユヴェントスは、ザザの共同保有権をサッスオーロに売却した際に、2015年6月30日までなら1500万ユーロ（約21億2000万円）、2016年6月30日までなら1800万ユーロ（約25億4000万円）で買い戻しできる契約を結んでいる。

　ユヴェントスを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、リーグ戦、チャンピオンズリーグ、コッパ・イタリアと、3つの主要タイトル獲得に向けて冬の移籍市場で複数名を加えたいと考えている。しかし、ガラタサライ所属のオランダ代表MFウェスレイ・スナイデルは、高額の移籍金を要求されたため、交渉は暗礁に乗り上げてしまった。

　このため、最小限の支出で乗り切りたいユヴェントスは、1月の移籍市場でジェノアへレンタル中のイタリア代表MFステファノ・ストゥラーロをクラブに戻し、さらにザザを加えたいようだ。

　しかしサッスオーロとしては、シーズン半ばに7ゴールをたたき出しているエースを引き抜かれ、戦力ダウンさせられることは避けたい。そこでユヴェントスは、代わりにU－21フランス代表MFキングスレー・コマンと元イタリア代表MFシモーネ・ペペを貸し出すという提案をした模様。両選手は、15日に行われたコッパ・イタリア5回戦のヴェローナ戦でも活躍しており、サッスオーロにとっても悪くない取引と言えそうだ。

　果たして、冬の移籍市場が閉まる2月に、ザザがどの色のユニフォームを着ているのか、注目が集まる。