インザーギ監督もお手上げ…ミランDFメクセスの度重なる暴力行為

メクセス

マウリ(中央左)に暴力行為をはたらくメクセス(右) [写真]=Getty Images

 セリエA第20節が24日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランは敵地でラツィオと対戦し、1-3で敗れた。この試合終盤にラツィオMFステファノ・マウリに対する暴力行為で退場したミランDFフィリップ・メクセスの素行が問題視されている。同日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 後半アディショナルタイム、マウリとボールを競り合ったメクセスは、怒りを抑えきれなかった。この際マウリの足がわずかにメクセスにかかり、メクセスはその場に倒れこんでいた。怒ったメクセスは、マウリに対して喉輪で応戦。主審から一発退場が宣告されると、その後は再びマウリに詰めよりチョークスリーパーを見舞っていた。

 現在32歳となったメクセスだが、以前から度々犯す暴力行為を問題視されていた。同選手が初めてイタリアで暴力行為をはたらいたのは、ローマに加入して迎えた2004年9月のチャンピオンズリーグ、ディナモ・キエフ戦のハーフタイムだった。同選手はロッカールームへの途中で相手FWマーリス・ヴェルパコフスキスに蹴りを入れて退場処分を科せられている。

 ミラン移籍後には、12年2月に行われたユヴェントス戦で、元チームメイトでもあるFWマルコ・ボリエッロの右脇腹を殴打。主審はこの行為を見逃していたが、試合後に3試合の出場停止処分を受けている。さらに2013年10月のユヴェントス戦では、イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニを殴打し一発退場。その後4試合の出場停止を科せられた。

 ベテランになっても精神的に安定しないメクセスに、チームを率いるフィリッポ・インザーギ監督は頭を悩ませているだろう。

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