パルマは9日、ジャンピエトロ・マネンティ氏がクラブを買収し、新会長に就任したことをクラブ公式HP上で発表した。
同クラブは、「パルマと株式会社エヴェンティ・スポルティーヴィは、9日にコレッキオで総会を行い、ジャンピエトロ・マネンティ氏がクラブを買収したことをお知らせします」と声明を発表し、続けて「本日をもってエルミル・コドラ会長は退任し、ジャンピエトロ・マネンティ氏に会長職の全権が委譲されます」と、マネンティ氏が新会長に就任することを明かしている。
イタリアメディア『CalcioMercato』は、マネンティ氏がパルマ買収に費やした費用は、たったの1ユーロ(約134円)だと報じている。
パルマは、昨シーズンのリーグ戦で6位に入り、ヨーロッパリーグ出場権を獲得した。しかし、シーズン終了後に所得税の未納が発覚し、出場権を剥奪されてしまう。クラブの会長を務めていたトンマーゾ・ギラルディ氏は、昨年12月にクラブを売却し、アルバニア人投資家のエルミル・コドラ氏が会長に就任していた。
しかし、その後も給料未払い問題などが次々と持ち上がり、元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノらがクラブを退団。今シーズンは、リーグ戦でも21試合を消化し、3勝1分け17敗の最下位に沈んでいる。2003年にも一度親会社が破産しているパルマだが、かつて元日本代表MF中田英寿氏や、元イタリア代表DFファビオ・カンナヴァーロ氏らが所属した強豪クラブが、再びの窮地に追い込まれている。