ストロートマンの復帰は絶望的か…元ローマ専属医師が見解明かす

ストロートマン

1月のラツィオとの“ローマ・ダービー”に出場したストロートマン [写真]=VI-Images via Getty Images

 ローマに所属するオランダ代表MFケヴィン・ストロートマンの術後の経過がうまくいっていないと、元ローマ専属ドクターが自身の見解を明かした。イギリスメディア『フットボールイタリア』が報じている。

 25歳のストロートマンは昨年3月9日のナポリ戦で負傷し、長期離脱を強いられていたため、昨年夏のブラジル・ワールドカップも欠場。今シーズンは11月に復帰しセリエAで6試合に出場するも、1月25日のリーグ戦第20節フィオレンティーナ戦に出場して以来、再度離脱が続いており、1月30日に左ひざ前十字じん帯の手術を行っていた。

 手術の術後経過も明らかにされておらず、かつてのローマで専属ドクターを務めていたマリオ・ブロッツィ氏がストロートマンのけがの状況に悲観的な見通しを持っている。

 地元のテレビ局『ゴールドTV』のインタビューに応じたブロッツィ医師は、「ストロートマンのじん帯の手術はうまくいかなかったんじゃないかという印象を私は持っている」と自身の考えを明かすと「負傷したときの彼のひざの状況を詳しくは知らないが、術後にサイクロプス・シンドローム(じん帯損傷の術後に関節内が線維化することでひざが可動しづらくなる症状)を起こしている」と分析している。

 また、「術後に線維化した組織がどれだけ広がっているのかが軟骨へのダメージに影響している」と説明すると、「もし線維組織がかなり広がっていれば、ストロートマンが以前のレベルに復帰するのは難しいかもしれない。さらなる手術が必要かどうかは私にはわからない」とコメント。

 さらに、「私がローマ専属のドクターであった頃に海外で手術が必要だったのは、スイスで手術を受けたヴィンチェンツォ・モンテッラだけだった」と振り返っており、「海外で手術しなければならないよう場合、それ以上回復するのは難しいということを一般的に示している」と、オランダで行われたストロートマンの手術について、ブロッツィ医師は悪い兆候だと捉えている。

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