AIC(イタリアサッカー選手協会)は26日、リーグ戦において次節のキックオフ時間を15分遅らせると発表した。
これは、財政危機に陥っているパルマの現状に対する声明で、「パルマの深刻な状況について、イタリアサッカー選手協会は1部リーグ全選手の合意の上で、パルマの同僚や従業員たちに対して連帯を示すつもりだ。よって、セリエA次節の全試合でチームは15分遅れでピッチに向かうことを決定した」と伝えた。
さらに、「イタリアサッカー連盟やレーガ・セリエAはもちろん、その他のサッカー界の組織や世間に対して、パルマの現状を問題提起するためだ。パルマは、プロ活動を正しく実行するための必要条件を満たしていない」と主張。「将来、すべてのプロカテゴリーで似たようなことが起こらないように、リーグ登録のルールや、クラブの経営状況の安定度が適切かを熟考していく必要があるのは明確だ」と厳しく指摘している。
イタリアメディアは先日、パルマがその財政難からクリーニング業者にも見放され、選手たちが自らユニフォームを洗濯していると報じていた。ロッカールームの設備なども押収され、競売にかけられているという。