ローマに所属する元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティが、3月6日に発売された雑誌『CALCiO 2002/2015年4月号』内のインタビューにて、ライバルのユヴェントスやサッカーに対する想いを語った。
現在、首位ユヴェントスとの勝ち点差9で2位につけているローマ。今シーズンも終盤戦に入ろうとしている中、トッティは「スクデット獲得(セリエA優勝)は相当難しいと言わざるを得ない」と漏らした。
しかし、スクデット奪回を諦めたわけではない。ユヴェントスがリーグ制覇に最も近い存在であることを認めるトッティだが、「可能性がある限り、俺たちはスクデットを目指して戦うつもりでいる」と強い意志を示した。そして、ユヴェントスの強さを評価すると同時に、「ユーヴェ絡みの疑惑の判定は多い。これは俺に限らず、ユヴェンティーニを除くすべてのイタリア人がそう思っていることだ」と、同クラブに有利な笛が吹かれていることを指摘している。
「ユーヴェはセリエAでもトップレベルの選手がいる。チームとしての結束も強いし、クラブとしての伝統もある。その点は俺も正当に評価しているよ。ただ、さっきも言ったように、レフェリーがユーヴェに有利な笛を吹く傾向にあるというのも事実だ」
トッティは38歳という年齢でありながら、ラツィオとのローマ・ダービーでは2ゴールを記録するなど、未だトップレベルのパフォーマンスを見せている。“長寿”の秘密を問われたトッティは、「秘密ね……。あえて言うなら、俺が今でもこの仕事を愛しているということ」と答えた。
「俺は物心がついた頃からボールを蹴るのが大好きだった。その気持ちは消えていない。今でも廊下にボールが転がっていたら、素通りはできないんだ(笑)」と、サッカーへの変わらぬ愛情を示し、「まあ、やりすぎて体を壊さないような気遣いが必要な年齢になったから、昔ほどハードワークをするわけじゃないけどね(笑)」と付け加えた。
トッティは本誌内のインタビューで、20年以上プレーするローマでのキャリアにも触れている。