2点目を奪ったマンジュキッチ(手前)と3点目を決めたディバラ(奥) [写真]=Getty Images
セリエA第16節が13日に行われ、ユヴェントスとフィオレンティーナが対戦した。
ユヴェントスは今シーズンの序盤から低迷し、第10節終了時点で12位に沈んでいた。しかし、そこから4連勝を飾ると、前節のラツィオ戦でも2-0の勝利を収め、順位を5位まで上げていた。一方、開幕から好調を続けるフィオレンティーナは、16年ぶりに首位に立つなど充実したシーズンを過ごし、第15節終了時点で首位インテルと勝点差1の2位につけている。今回の試合の結果次第では両クラブの勝点差が2まで縮まり、ユヴェントスにも十分に優勝する可能性が出てきそうだ。
上位対決となった試合はキックオフ早々に動く。2分、フィオレンティーナが自陣から前線にパスをつなぐと、ニコラ・カリニッチが右サイドに開き、エリア手前中央へ折り返す。これをボルハ・バレーロがダイレクトで落とし、ボールを受けたフェデリコ・ベルナルデスキがエリア内右に進入を試みる。すると、ジョルジョ・キエッリーニがエリア内でベルナルデスキに足をかける形となり、フィオレンティーナにPKが与えられた。これをキッカーのヨシップ・イリチッチがゴール右上へ豪快に蹴り込み、フィオレンティーナが先制に成功する。
ユヴェントスはホームで先制を許したが、すぐさまスコアをタイに戻す。6分、左サイドでサイドチェンジのボールを受けたポール・ポグバが、オーバーラップしてきたパトリス・エヴラへヒールパスを出す。エヴラがゴール前に高いクロスを送ると、ファーサイドのフアン・クアドラードが折り返すような浮き玉を頭で出す。すると、これがループシュートのような形になり、ゴール左に吸い込まれた。
続く14分、ユヴェントスが中盤でボールを持つと、サミ・ケディラが前線のマリオ・マンジュキッチにタテパスを出す。マンジュキッチのポストプレーからボールを受けたパウロ・ディバラがドリブルで相手DFを抜き去り、エリア内右から右足シュート。しかし、ここは上手くミートできず、GKチプリアン・タタルシャヌが正面でキャッチした。
その後もユヴェントスがやや押し気味に試合を進めたが、勝ち越しゴールを奪うことなく前半が終了した。
後半に入ってもユヴェントスが攻めこむ。59分、左サイドのエヴラがエリア左横からグラウンダーのクロスを入れる。ニアに走りこんだディバラが左足で合わせたが、ここはわずかに枠の左に外れてしまった。続く70分、左サイドでFKのチャンスを獲得すると、ディバラのクロスからゴール前でフリーになっていたマンジュキッチが頭で合わせたが、ここは枠を大きく外してしまい、決定機を生かせない。
ユヴェントスに待望の得点が生まれたのは80分。ハーフウェイライン付近でマンジュキッチが倒れ込みながらボールをつなぐと、これを受けたポグバがドリブルで持ち上がり、エリア手前右のディバラへ右足アウトサイドでスルーパスを出す。GKと一対一になったディバラのワンタッチ目は大きくなり、飛び出してきたタタルシャヌがなんとか触れたが、こぼれ球をマンジュキッチがスライディングで押し込みゴール。ユヴェントスが試合終盤に勝ち越した。
追い込まれたフィオレンティーナは85分にマルコス・アロンソ、マティアス・べシーノ、イリチッチを下げ、マヌエル・パスクアル、ジュゼッペ・ロッシ、マティアス・フェルナンデスの3枚替えを行った。
しかし、次の得点を奪ったのはユヴェントスだった。後半アディショナルタイム1分、右サイドのアンドレア・バルザーリが前線にロングボールを入れると、フィオレンティーナのダヴィデ・アストーリがクリアしきれず、クアドラードに当たったボールがエリア内右に走りこんだディバラの元へ転がる。ディバラはドリブルで左に持ち出し、ゴール左下にボールを蹴り込み、試合を決定づけるチームの3ゴール目を奪った。このまま試合は終了し、ユヴェントスが3-1でフィオレンティーナを下して6連勝を飾った。この結果、同日引き分けたローマをかわして4位に浮上している。
次節、ユヴェントスは敵地でカルピと、フィオレンティーナはホームでキエーヴォと対戦する。
【得点者】
0-1 3分 ヨシップ・イリチッチ(PK)(フィオレンティーナ)
1-1 6分 フアン・クアドラード(ユヴェントス)
2-1 80分 マリオ・マンジュキッチ(ユヴェントス)
3-1 90+1分 パウロ・ディバラ(ユヴェントス)
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