本田2戦連続フル出場のミラン、ボアテングの復帰弾などで上位対決制す

カルロス・バッカ

バッカ(中央)の得点を喜ぶ本田(左)らチームメイト [写真]=Getty Images

 セリエA第20節が17日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランとフィオレンティーナが対戦した。本田は右サイドで4試合連続の先発出場を果たしている。

 前節、ミランは敵地で5位ローマと対戦。開始早々にセットプレーから失点したが、後半の立ち上がりに本田のアシストからMFユライ・クツカが同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだ。続く13日に行われたコッパ・イタリア準々決勝でも2-1でカルピを下し、徐々に調子を上げている。今節は4位フィオレンティーナとの対戦。白星を挙げて、上位に食らいつきたいところだ。

 試合開始早々に先制したのはミラン。4分、GKジャンルイジ・ドンナルンマから左サイドでパスを受けたジャコモ・ボナヴェントゥーラが前線にスルーパスを送ると、左サイドに抜けだしたカルロス・バッカがエリア内左に進入。ドリブルで相手DFをかわすと、右足でファーサイドを狙ったボールがゴール右下に決まり、ミランが先制に成功した。

 フィオレンティーナはいきなりリードを許してしまったが反撃に出る。11分、マリオ・スアレスがエリア手前のヨシップ・イリチッチへパスを出すと、巧なターンから右サイドでフリーになっていたフェデリコ・ベルナルデスキへラストパス。ベルナルデスキはワントラップから左足シュートを狙ったが、ルカ・アントネッリがなんとかブロックしてCKに逃れた。

 その後はミラン、フィオレンティーナともにゴール前まで迫る場面を作ったが、シュートまで持ち込めない時間が続く。このまま1-0でミランがリードして前半終了を迎えた。

 後半もこう着状態が続くと、互いに選手交代で流れを掴もうと試みる。67分、フィオレンティーナはM・スアレスに代えてジュゼッペ・ロッシを投入。一方、ミランは70分にリッカルド・モントリーヴォを下げてクツカを投入した。

 ミランは本田が独力でチャンスを作る。右サイドでボールを受けると、ドリブルで中央へ切り込み左足シュート。しかし、ボールはわずかに枠の左上へ外れてしまった。直後の79分にエムバイェ・ニアンを下げてケヴィン・プリンス・ボアテングを送り込んだ。

 87分には得点を決めたバッカを下げてマリオ・バロテッリを投入。バロテッリは第6節ジェノア戦以来の出場となった。するとその直後の89分、右サイドのクツカが逆サイドへロングパスを出すと、これに反応したボアテングがフリーでぬけ出す。ボアテングは飛び出してきたGKチプリアン・タタルシャヌをワンタッチでかわすと、無人のゴールに蹴り込んで追加点を奪った。ボアテングにとってはミラン復帰後初ゴールとなった。

 このまま試合終了を迎え、ミランが2-0でフィオレンティーナを下した。なお、本田はフル出場している。

 次節、ミランは敵地でエンポリと、フィオレンティーナはホームでトリノと対戦する。

【スコア】
ミラン 2-0 フィオレンティーナ

【得点者】
1-0 4分 カルロス・バッカ(ミラン)
2-0 89分 ケヴィン・プリンス・ボアテング(ミラン)

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