カルピ戦に途中出場したインテルDF長友佑都(左) [写真]=Inter via Getty Images
セリエA第21節が24日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとカルピが対戦した。長友は2試合連続のベンチスタートだった。
前節、インテルはアタランタとのアウェーゲームを1-1のドローで終え、2位ユヴェントスに勝点差2をつけられた。しかし、19日に行われたコッパ・イタリア準々決勝では、リーグ戦首位のナポリを下し、ベスト4入りを果たした。今節はしっかりと勝点3を獲得し、スクデット争いにもう一度加わりたいところだ。
最初にチャンスを作ったのはカルピ。3分にエリア手前左でマッテオ・マンコースがボールを受けると、ポストプレーからジェリー・ムバコグがこれを受けてGKと一対一になる。ムバコグが落ち着いてゴール右下に決めたが、直前のプレーでファウルがあったとして得点は認められなかった。
一方、ホームのインテルは8分、右サイドでボールを持ったイヴァン・ペリシッチがカットインして左足シュート。しかし、ここはGKヴィド・ベレツの正面だった。続く13分、同じような形でペリシッチが中央に切り込み、左足シュートを放ったが、今度は枠の左上に外れてしまった。
19分、カルピに決定機が訪れる。前線でマンコースが浮き球を競り合うと、こぼれ球を拾ったムバコグがGKと一対一になる。ムバコグが右足で強烈なシュートを狙ったが、ややコースが甘く、GKサミール・ハンダノヴィッチがなんとかキャッチした。
インテルは26分、右CKを獲得すると、アデム・リャイッチのクロスから、マウロ・イカルディがヘディングシュート。ボールがファーサイドまで飛び、パラシオが折り返すと、これがそのままゴールに入りかける。しかし、ここはマルコ・クリミがライン上でクリアし、カルピがなんとか失点を免れた。
インテルにとって待望の得点が生まれたのは39分。カウンターからペリシッチがボールを持ち上がり、左サイドのリャイッチへ展開。リャイッチがエリア左横からクロスを入れる。相手DFに当たったボールをペリシッチが左足で狙うと、これが相手に当ってコースが変わり、フリーで待っていたロドリゴ・パラシオの足下へ。これをしっかりとゴール右に決め、インテルが先制に成功した。パラシオにとっては今シーズン初ゴールだった。このまま1-0でインテルがリードして前半を終える。
インテルはハーフタイムにアレックス・テレスを変え、ミランダを投入した。一方、カルピは60分に負傷したガエターノ・レティツィアに代えてファビオ・ダプレラを投入。73分にラファエル・マルチーニョに代えてアントニオ・ディ・ガウディオを投入し、同点ゴールを目指す。
75分、ロベルト・マンチーニ監督はここでマルティン・モントヤを下げ、長友をピッチに送り込んだ。80分、インテルはエリア手前でFKを獲得すると、キッカーのリャイッチが右足でシュート。しかし、ここは壁に当ってしまい、得点にはつながらない。直後の82分、左サイドのマルセロ・ブロゾヴィッチが右足でクロスを入れると、フリーのフェリペ・メロがヘディングシュート。ここはGKベレツがなんとか弾き返したが、こぼれ球をパラシオがダイレクトで狙った。しかし、またしてもベレツがビッグセーブで追加点を許さない。
カルピとしてはなんとか追いつきたいところだが、83分にロレンツォ・パッシューティが2枚目のイエローカードを受けてしまい、退場を宣告された。これでカルピは10人での戦いを強いられた。
このままインテルが逃げ切るかと思われたが、後半アディショナルタイム2分にドラマが待っていた。カルピがカウンターから攻めこむと、ラッファエレ・ビアンコが前線へスルーパス。最終ラインの裏に抜けだしたケヴィン・ラザーニャがゴール右下にボールを蹴りこんだ。このまま試合終了のホイッスルが鳴り、インテルとカルピの対戦は1-1のドローで終わった。インテルは10日のサッスオーロ戦でも後半アディショナルタイムに失点を許して敗れており、3試合未勝利となった。なお、長友は75分から途中出場し、試合終了までプレーした。
次節、インテルはアウェーで日本代表FW本田圭佑が所属するミランとの“ミラノ・ダービー”を戦う。カルピはホームでパレルモと対戦する。
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By サッカーキング編集部
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