本田、フル出場も好機決め切れず…ミランはバロテッリ復帰弾で伊杯先勝

本田圭佑

アレッサンドリア戦で先発出場したミランFW本田圭佑(右)[写真]=Getty Images

 コッパ・イタリア準決勝ファーストレグが26日に行われ、レーガ・プロ(3部)のアレッサンドリアと日本代表FW本田圭佑の所属するミランが対戦した。

 ミランは3回戦から登場し、セリエBのペルージャとクロトーネ、セリエAのサンプドリアとカルピを撃破して準決勝に進出。2002-03シーズン以来となる13年ぶり6度目の制覇を狙う。同大会の全4試合に出場して1ゴール3アシストを記録している本田は、右サイドで先発出場。23日のセリエA第21節エンポリ戦で頭部を負傷した影響から、ヘアバンドを巻いての出場となった。また、負傷離脱していたFWマリオ・バロテッリが復帰後初のスタメン入り。中国スーパーリーグ(1部)・江蘇蘇寧への移籍が土壇場で破談となったFWルイス・アドリアーノと2トップを組む。

 一方、1回戦から地道に勝ち上がってきたアレッサンドリアは、パレルモやジェノアのセリエA勢を倒し、1984年のバーリ以来32年ぶりとなる3部クラブの準決勝進出を達成。クラブとしては、準優勝した1936年以来80年ぶりのベスト4入りを果たした。ジャイアントキリングを起こしてきた勢いに乗り、ホーム&アウェーの2試合でミランから金星を目指す。

 試合は立ち上がりからミランが攻勢に出るが、バロテッリにミスが目立ち、チャンスを決め切れない。膠着状態が続き、試合が動いたのは前半終盤だった。40分、本田が決定機を演出する。ペナルティエリア前中央から左足で浮き球のスルーパス。反応したバロテッリが抜け出し、左足でループシュートを放つが、わずかに枠の右に外れた。するとその直後、ミランはエリア内左に侵入したルカ・アントネッリが倒されてPKを獲得。43分、キッカーを務めたバロテッリが豪快にゴール左隅に蹴り込み、先制点を奪った。前半はミランの1点リードで折り返す。

後半に入って50分、ミランはバロテッリが左サイドを突破。エリア内左から中央にマイナスの折り返しを送ると、フリーの本田がダイレクトで左足を振り抜くが、シュートは相手DFのブロックに阻まれた。73分には、アンドレア・ポーリのミドルシュートが、選手に当たりゴール左隅に吸い込まれる。追加点と思われたが、オフサイドポジションのエムバイェ・ニアンに当たりコースが変わったとの判定でノーゴールとなった。

 さらにミランは84分、味方のスルーパスでエリア内左に抜け出したニアンがフリーで右足を振り抜くが、シュートは右ポストに直撃。90分にもリッカルド・モントリーヴォがエリア手前右で左足シュートを放つが、相手GKにキャッチされた。追加点を奪えなかったミランだが、そのままタイムアップを迎え、1-0で勝利。決勝進出に向けてまず先勝を収めた。

 セカンドレグは3月1日にミランの本拠地であるジュゼッペ・メアッツァで行われる。

【スコア】
アレッサンドリア 0-1 ミラン

【得点者】
0-1 43分 マリオ・バロテッリ(PK)(ミラン)

モバイルバージョンを終了