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ユーヴェが2点差から劇的ドローも…バイエルンが貴重なアウェーゴール2発

2016.02.24

追加点を奪ったアリエン・ロッベン(中央) [写真]=Bongarts/Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグが23日に行われ、ユヴェントスバイエルンが対戦した。

 セリエAとブンデスリーガの首位クラブ同士の対決という、決勝トーナメント1回戦における注目のビッグマッチとなったこの試合。ユヴェントスは直前のセリエA第26節でボローニャと対戦。0-0のスコアレスドローで終え、リーグ戦の連勝は15でストップした。一方、バイエルンはブンデスリーガ第22節でダルムシュタットと対戦。3-1で勝利を収め、ユヴェントス戦に向けて弾みをつけた。

 両チームはともに多くの負傷者を抱え、ユヴェントスはイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ、ブラジル代表DFアレックス・サンドロが欠場。バイエルンはドイツ代表DFホルガー・バトシュトゥバー、スペイン代表MFハビ・マルティネスらが離脱している。スタメンには互いに古巣対決の選手が含まれ、ユヴェントスはクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチが、バイエルンはチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが先発で起用されている。

 最初のシュートはユヴェントス。1分、自陣からアンドレア・バルザーリが蹴ったクリアボールが相手最終ラインの裏に抜けると、マンジュキッチが左足シュート。しかし、ボールは勢いがなく、GKマヌエル・ノイアーがしっかりとキャッチした。

 一方、バイエルンは立ち上がりからボールをキープして攻めこむ。4分、エリア手前でこぼれ球を拾ったビダルが右足で強烈なボレーシュート。しかし、ここはGKジャンルイジ・ブッフォンがなんとか防いだ。

 押し込まれるユヴェントスは、少ないカウンターをチャンスにつなげる。12分、ポール・ポグバが高い位置でボールを奪い、左サイドのパウロ・ディバラへボールを預けると、ゴール前にアーリークロスを入れる。ファーサイドのマンジュキッチがボレーで合わせたが、ここは枠の右に外れてしまった。

 攻勢を強めるバイエルンが13分に決定機を迎える。エリア内右でフィリップ・ラームがボールを受けて中央へ折り返すと、レオナルド・ボヌッチに当たったボールがエリア内のロベルト・レヴァンドフスキへわたる。レヴァンドフスキがGKを引きつけて横パスを入れると、あとはトーマス・ミュラーが押しこむだけだったが、体勢を崩しながら放ったシュートはボヌッチがカットした。

 その後もバイエルンの猛攻が続く。31分、エリア内右のミュラーが中央へ折り返しのボールを入れると、クラウディオ・マルキージオが触れてコースが変わったボールがフアン・ベルナトの元へ転がる。ベルナトがフリーでシュートを放ったが、ここはGKブッフォンが正面でキャッチした。続く33分、左サイドでFKを獲得すると、チアゴ・アルカンタラがクロスを供給する。ゴール前のレヴァンドフスキが頭で合わせたが、ここもブッフォンがなんとかキャッチした。

 均衡が崩れたのは43分、右サイドのアリエン・ロッベンが右足でクロスを入れると、ファーサイドのドゥグラス・コスタがダイレクトで中央へ折り返す。バルザーリがなんとか触れたが、こぼれ球をミュラーが右足で流し込み、バイエルンが先制する。バイエルンにとっては貴重なアウェーゴールとなった。このまま1-0でバイエルンがリードしてハーフタイムを迎える。

 1点を追うユヴェントスにアクシデントが発生する。ハーフタイムに負傷したマルキージオが下がり、エルナネスが途中投入された。試合の流れは変わらず、後半に入ってもバイエルンが攻めこむ時間が続く。55分、自陣からカウンターを仕掛けると、ロッベンが右サイドでボールを受けてエリア内右に進入。カットインして左足でシュートを決め、決定的な2点目を奪った。

 しかし、苦しくなったユヴェントスも反撃を見せる。62分、右サイドのフアン・クアドラードがエリア手前に速いボールを入れると、ヨシュア・キミッヒがカットしたボールが中途半端な位置に転がる。こぼれ球を拾ったマンジュキッチがエリア内に走りこんだディバラへパス。ディバラがノイアーとの一対一を制し、ユヴェントスがまずは1点を返した。

 これで勢いを取り戻したユヴェントス。67分、マンジュキッチが左サイドでボールを奪うと、ビダルが一度はドリブルを止めたものの、クリアの跳ね返りを拾ったマンジュキッチがそのまま左サイドを持ち上がる。エリア内左から右でフリーになっていたクアドラードへパス。クアドラードが右足シュートを狙ったが、ここはGKノイアーがなんとか弾いてCKに逃れた。直後の68分、右CKの流れからエリア手前左のポグバが右足シュート。しかし、ここはわずかにゴール右に外れてしまった。

 ユヴェントスは69分にサミ・ケディラを下げてステファノ・ストゥラーロを投入。続く75分にディバラを下げてアルバロ・モラタを投入した。一方、バイエルンは70分にベルナトを下げてメフディ・ベナティアをピッチに送り込んだ。

 すると76分、左サイドでラームのパスをカットしたポグバが浮き玉のパスでマンジュキッチへつなぐと、マンジュキッチがエリア左横のモラタへ浮かしたパス。モラタが頭で中央へ折り返すと、最後はストゥラーロが飛び込んでゴール左に押し込み、ユヴェントスが同点に追いついた。

 バイエルンは84分にD・コスタを下げてフランク・リベリーを投入し、勝ち越しゴールを目指す。しかしこのまま両チームともに勝ち越しゴールを奪うことはできず、ファーストレグは2-2のドローに終わった。バイエルンにとっては引き分けに終わったが、貴重な2点のアウェーゴールを持ってホームでのセカンドレグに臨む。一方、ユヴェントスもなんとか望みをつないで第2戦を迎えることができた。

 セカンドレグは3月16日にバイエルンのホームで行われる。

【スコア】
ユヴェントス 2-2 バイエルン

【得点者】
0-1 43分 トーマス・ミュラーバイエルン
0-2 55分 アリエン・ロッベンバイエルン
1-2 62分 パウロ・ディバラユヴェントス
2-2 76分 ステファノ・ストゥラーロユヴェントス

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By サッカーキング編集部

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