セリエA第27節が2月29日に行われ、フィオレンティーナとナポリが対戦した。
ヨーロッパリーグ敗退が決まった両チームの一戦。2月25日の決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、フィオレンティーナはトッテナムに0-3と完敗した。1分け1敗で敗退が決まり、中3日で臨む一戦で再スタートを期す。セリエAでは3位ローマとの勝ち点差が暫定「1」の4位につけている。パウロ・ソウザ監督は、先発メンバーを3名変更。アルゼンチン代表DFファクンド・ロンカリアとチリ代表MFマティアス・フェルナンデス、スペイン人FWクリスティアン・テージョがスタメン入りを果たした。
一方、2月25日にホームでビジャレアルと引き分け、1分け1敗でヨーロッパリーグ敗退が決まったナポリ。首位ユヴェントスとの勝ち点差は暫定「4」で、優勝争いに生き残るためにもポイントを落とせない一戦だ。マウリツィオ・サッリ監督は先発メンバーを5名変更。セネガル代表DFカリドゥ・クリバリとアルジェリア代表DFファウジ・グラム、ブラジル人MFアラン、イタリア人MFジョルジーニョ、スペイン代表FWホセ・カジェホンがスタメン入りを果たした。
試合は開始早々に動いた。均衡を破ったのはホームのフィオレンティーナ。6分、左CKからニアサイドのマルコス・アロンソがヘディングシュートを決め、幸先よく先制に成功した。
しかし直後、ナポリが同点に追いつく。キックオフから数秒、敵陣深くへロングボールを放り込むと、先制点を決めたばかりのM・アロンソがクリアミス。ペナルティーエリア手前へ転がったボールにゴンサロ・イグアインが反応し、右足ダイレクトで蹴り込んだ。GKチプリアン・タタルシャヌはM・アロンソの背後のスペースへカバーに入っており、ゴール前は無人。イグアインのシュートは正確に枠を捉え、あっという間にスコアは1-1となった。
次の決定機は33分、フィオレンティーナが中盤でボールを奪い、ショートカウンターを発動。最終ラインの背後へスルーパスが通り、最後はニコラ・カリニッチがシュートを放ったが、クロスバーに阻まれた。勝ち越しゴールのチャンスを生かせず、前半は1-1で終了した。
同点で迎えた後半、58分にナポリが決定機を作り出す。マレク・ハムシクからのパスを受けたカジェホンがマークを外し、ペナルティーエリアに入ってシュート。至近距離からの一撃はGKタタルシャヌに阻まれ、こぼれ球に反応したイグアインのプッシュもセーブされて得点とはならなかった。
終盤には右サイドからのクロスにイグアインが合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。後半アディショナルタイムにもロレンツォ・インシーニェがチャンスを迎えたものの、GKタタルシャヌの好守に阻まれた。
試合は1-1で終了。上位対決は両者譲らず、引き分けに終わった。フィオレンティーナは勝ち点を53に伸ばして4位。4日に行われる次節では、同勝ち点で並ぶ3位ローマとの直接対決に臨む。一方のナポリは勝ち点58の2位。首位ユヴェントスとの勝ち点差は「3」となっている。次節は5日、ホームにキエーヴォを迎える。
【スコア】
フィオレンティーナ 1-1 ナポリ
【得点者】
1-0 6分 マルコス・アロンソ(フィオレンティーナ)
1-1 7分 ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)