セリエAの優勝争いに言及したマラドーナ氏 [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
セリエA第35節が25日に行われ、2位ナポリがローマに敗戦したため、首位のユヴェントスの5シーズン連続32度目の優勝が決まった。かつてナポリで活躍した元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏が、優勝したユヴェントスと古巣ナポリについてコメントしている。25日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
マラドーナ氏が率いた1989-90シーズンにセリエAを優勝して以来、リーグタイトルから遠ざかっているナポリ。今シーズンは第24節まで首位に立つなど、優勝争いを演じていたが、第25節でユヴェントスとの直接対決に敗れて首位陥落。その後はユヴェントスに徐々に差を離され、最終的には残り3試合で勝ち点差12をつけられて優勝を決められてしまった。
イタリアのTV番組に出演したマラドーナ氏は「私は正直に言わなければならない。ユーヴェは非常にラッキーだったね。2本の枠内シュートで4ゴールを奪ったんだ。私は泣いたりなんかしていない。イタリア人みんなが知っている事実を口にしているだけだよ」と、ユヴェントスの優勝は幸運によるものだったと持論を述べた。
また、ユヴェントスとナポリの差についても言及。「大きな違いはベンチにあったね。(ナポリの指揮官)マウリツィオ・サッリは、ベンチを見ても(ユヴェントスの指揮官)アッレグリほど多くの控え選手を擁していなかった。ナポリは本当に素晴らしいシーズンを送り、ユヴェントスよりも良いサッカーをしていたよ」と、ナポリは選手層の厚さではユヴェントスに劣ったが、試合内容は引けをとらないものだったと称えた。
さらに、ユヴェントスについては「ユヴェントスのゴールに迫る時、いつもそこにはまだ18歳であるかのようなブッフォンが立ちはだかっていた。ユーヴェには素晴らしい監督と、才能ある選手がいることは否定できないね」と話し、強さを認めた。
最後にナポリについて述べ、「ナポリは選手を獲得する必要があったが、それをしなかった。ファンにはわかっていたことだと思う。デ・ラウレンティス会長や他のフロントと親しいわけではないが、ナポリにとってのベストであることをして欲しいね」と補強の必要性を説き、古巣クラブの幹部への要求を口にした。
By サッカーキング編集部
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