バッカ(左から3番目)の得点を喜ぶ本田(左から4番目)ら [写真]=Getty Images
セリエA第1節が21日に行われ、日本代表FW本田圭佑の所属するミランとトリノが対戦した。
2015-16シーズンはリーグ7位に終わり、ヨーロッパリーグ出場権さえ逃してしまったミラン。ヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督の下、名門復活を目指すクラブの新シーズンがスタートした。ホームでの開幕戦には、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、フランス人FWエムバイェ・ニアン、スペイン人FWスソが3トップを形成。本田はベンチスタートとなった。
対するトリノは、昨シーズン途中までミランを率いていたシニシャ・ミハイロヴィッチ氏が指揮官に就任。スタメンには新加入のセルビア代表MFアデム・リャイッチや、イタリア人FWアンドレア・ベロッティなどが名を連ねている。
最初のチャンスはミラン。15分、ディフェンスラインの裏へ抜け出したバッカが、エリア左でボールをキープしクロスを上げると、中央のニアンが右足インサイドで合わせた。しかしこのシュートは枠の左へわずかに外れる。
さらにミランは32分、スソのスルーパスに反応したバッカがDFを振り切り、右足でゴールを狙った。しかしこれはGKダニエレ・パデッリがシュートをブロックし、失点を阻止する。
それでも38分、攻め続けたミランが先制に成功する。エリア右にイニャツィオ・アバーテが走りこむと、ディフェンスからのロングボールをダイレクトで中央へ折り返す。これにフリーのバッカが頭から飛び込み、ゴールネットを揺らした。このままミランが1点リードしてハーフタイムを迎える。
後半開始直後の48分、トリノが同点に追いつく。クリスティアン・モリナーロが左サイドからクロスを供給すると、エリア内でベロッティがヘディングシュート。GKジャンルイジ・ドンナルンマはシュートに反応できず、ボールはゴールへ吸い込まれた。
同点に追いつかれたミランは50分、ニアンの上げたクロスをDFがクリアし損ねると、エリア内でバッカが落ち着いてトラップ。そのまま左足でGKパデッリの股を射抜くシュートを放ち、勝ち越しゴールを挙げた。
さらにミランは61分、ドリブルでエリア内へ進入したジャコモ・ボナヴェントゥーラがDFに倒されてPKを獲得。このチャンスでキッカーを務めたバッカがゴール中央へしっかりと決め、リードを2点に広げた。
追加点を狙うミランは72分にアンドレア・ベルトラッチを投入。続く78分にはアンドレア・ポーリをピッチへ送り込んだ。
1点を返したいトリノは80分、ピッチ中央でボールを持ったダニエレ・バセリが右足の強烈なミドルシュートを打った。しかしこれはGKドンナルンマが落ち着いてセーブする。
ミランは87分に3枚目の交代カードを切り、バッカを下げてルイス・アドリアーノが出場した。
後半アディショナルタイム1分、トリノはバセリがセカンドボールを拾いエリア内へ進入。そのまま右足でゴール左下へ流し込み、1点差に詰めよる。
さらに後半アディショナルタイム4分、クロスボールの競り合いでガブリエル・パレッタが相手選手を引っ張り、PKを献上。しかし、この大ピンチでGKドンナルンマがビッグセーブを見せ、失点を阻止した。
直後に試合はタイムアップ。バッカのハットトリックでミランがリーグ開幕戦を勝利した。なお、本田に出場機会は無かった。
次節、ミランは27日に敵地でナポリと、トリノは28日にホームでヴェローナと対戦する。
【得点者】
1-0 38分 カルロス・バッカ(ミラン)
1-1 48分 アンドレア・ベロッティ(トリノ)
2-1 50分 カルロス・バッカ(ミラン)
3-1 62分 カルロス・バッカ(PK)(ミラン)
3-2 90+1分 ダニエレ・バセリ(トリノ)
By サッカーキング編集部
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