セリエA第8節が16日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルはカリアリに1-2で敗れた。試合後のフランク・デ・ブール監督のコメントを、イタリアメディア『カルチョメルカート』が16日に報じている。
インテルはカリアリ戦の黒星で、公式戦3連敗となった。リーグではわずか3勝で11位に沈んでいるほか、UEFAヨーロッパリーグ(EL)・グループステージでもハポエル・ベア・シェヴァ(イスラエル)、スパルタ・プラハ(チェコ)に連敗し、勝ち点を獲得できていない。
開幕直後の不調により一時は解任が報じられたデ・ブール監督だが、9月18日のセリエA第4節でユヴェントスを破り、噂を一蹴した。ところがその後は再び低調なパフォーマンスへ逆戻り。10位のカリアリにも敗れ、厳しい状況に追い込まれている。
デ・ブール監督は「簡単なはずだった。相手は前から圧力を掛けてきていたから、僕たちには付け入る隙があった。でも、やりかたを忘れてしまったようだった」と、チャンスが有りながらも敗れた試合展開に悔しさを露わにした。
同試合では、キャプテンを務めるエースのアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディに対して、サポーターから罵声が浴びせられ、選手もPKを外すなど精彩を欠いた。同選手は発売した自伝の中でファンに対する挑発的な内容を記しており、これに熱狂的な“ウルトラス”が反発した格好だ。同選手に関して指揮官は「批判がどれだけ彼に影響を与えたかはわからない。いつもはとても落ち着いているから、PKを外すのはとても珍しいことなんだ」とコメントし、「彼と、サポーターへのリスペクトに関すること以外は、この状況についてあまり多くコメントしたくない」と、多くを語らずに話題を変えた。
指導者としてのキャリアの中で今が最も難しい時間ではないかと問われたデ・ブール監督は、「ああ、確実にね。負けるつもりなんてなかったし、リードも奪った。でも、そこでストップして、カリアリに敬意を払いすぎてしまったんだ」と、先制後のパフォーマンスに苦言。最後には「この試合は、インテルが勝たねばならなかったよ」と、試合を総括した。
インテルは次戦、20日にEL・グループステージ第3節で日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンと対戦する。