今夏の移籍市場でレアル・マドリードへの復帰を果たしたモラタ [写真]=Getty Images
今シーズン、控えの立場ながらレギュラー以上に存在感を表しているレアル・マドリード所属のスペイン代表FWアルバロ・モラタが、ユヴェントスから同クラブに復帰した夏の移籍市場を振り返った。
スペイン紙『AS』とのインタビューに応じたモラタは、この夏は買い戻しオプションを行使したレアル・マドリードに復帰したものの、ユヴェントスに移籍し直してプレーを続ける意思もあったことを明らかにした。
「ユヴェントスは僕のために重要なオファーを行った。だが、レアル・マドリードが首を縦に振らなかった。イタリアで最も偉大なクラブであるユヴェントスで続けたい気持ちはあったが、人生は先へと進んで行くものだ。僕達の道が再びどこかで重なり合うか否かは、神のみぞ知るところだろう」
モラタは一方、自身が去ったユヴェントスにアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインを引き抜かれたナポリから獲得のオファーがあったものの、古巣への敬意から断りを入れたことを告白した。
「ナポリからの接触は代理人を通じてあった。しかし、移籍する意思は全く無かった。僕にはユーヴェの一員として戦った誇りと、自分にとって第2のファミリーだと思っているクラブへの愛情があるので、ナポリには断りを入れさせてもらった」
選手として大きく成長させてくれたユヴェントスへの感謝を忘れないモラタ。9月14日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のスポルティング戦や今月23日に行われたリーガ・エスパニョーラ第9節のアスレティック・ビルバオ戦で劇的な決勝弾を挙げるなど、復帰したレアル・マドリードで屈指の決定力や勝負強さを見せつけており、現役時代は両チームでプレーしたジネディーヌ・ジダン監督にとっても欠かせない存在となっている。
文=北村敦