今季はまだ公式戦での出場がないカッサーノ(写真は3月) [写真]=Getty Images
サンプドリアのイタリア人FWアントニオ・カッサーノのバーリ時代の恩師、エウジェニオ・ファシェッティ氏が、苦言を呈した。イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』が報じている。
ファシェッティ氏はイタリアメディア『Sky』のインタビューに応え、サンプドリアで出場機会のないカッサーノについて「彼は実家に戻っていたが、そのときもまた口論をしていた。現役引退もあり得るだろう。彼のようなタレントを私はこれまでに少ししか見ていない。彼には説得を試みたが、彼の結婚を最後に連絡はない。もう7、8年になる。1月に移籍先を見つけるのは難しいだろう。子供の頃から、その才能は突出していた。私に対しては問題を起さなかったが、そのとき彼は17、18歳ぐらいだった。ピッチの上で彼を抑制することはないが、ピッチ外では彼はやりたい放題だった。いつも謝ってばかりなんていられない」と言明し、現役引退の時期に達したとの見方も示した。
「残念でならないね。彼の能力を持ってすれば、イタリアのサッカーの時代を書き留めることもできたのだから。しかし、心を入れ替えようとは一切しなかった。面倒なことを起してばかりだった。レアル・マドリードにあのようなコンディョンで行くことは、テクニックだけでは十分ではない現代のサッカーを理解していないというようなものだ」と才能を持て余したと話した。
それでも「もし私のところに来て話しをしたいというのであれば歓迎するよ。100パーセントの力を見せることができなかった、類まれなタレントだった。あのような才能を無駄にしてしまうなんて、残念でならない」と話し、アドバイスを求められれば応じると、引退の危機に迫られたかつての教え子に手を差し伸べている。
By サッカーキング編集部
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