ミランがPK戦の末にユヴェントスを下した。 [写真]=Getty Images
スーペルコッパ・イタリア2016が23日にカタール・ドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われ、ユヴェントスと日本代表MF本田圭佑が所属するミランが対戦した。本田はベンチスタートとなった。
前シーズンのセリエA王者とコッパ・イタリアのチャンピオンが対戦する同大会。2015-16シーズンはユヴェントスが両方のタイトルを獲得したため、ユヴェントスとコッパ・イタリア準優勝のミランが対戦する。ユヴェントスは17日に行われたローマ戦と同じスタメンを起用。MFクラウディオ・マルキージオやFWゴンサロ・イグアインが先発した一方で、7日に負傷から復帰したFWパウロ・ディバラは引き続きベンチスタートとなった。一方、ミランは17日のアタランタ戦のスタメンから3名を変更。MFマヌエル・ロカテッリらが先発に復帰した他、FWジャンルカ・ラパドゥーラではなく、FWカルロス・バッカが起用された。
最初にチャンスシーンを作ったのはユヴェントス。7分、最終ラインのダニエレ・ルガーニが前線へロングパスを送ると、エリア手前左でマリオ・マンジュキッチが受け、右足ミドルシュートを狙ったが、ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマが弾いてCKに逃れた。
続く14分、ステファノ・ストゥラーロが高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪うと、ゴンサロ・イグアインがエリア手前で倒されてFKを獲得する。これをミラレム・ピアニッチが狙ったが、シュートは壁に阻まれてしまった。17分にはロングパスを受けたマンジュキッチが前線で潰れ、これを拾ったイグアインが左のストゥラーロへパス。ストゥラーロがシュートを狙ったが、ここもドンナルンマがCKに逃れた。直後の18分、ピアニッチが右CKからクロスを入れると、ゴール前に走り込んだジョルジョ・キエッリーニが右足で合わせ、ユヴェントスが先制に成功した。
1点を追うミランも反撃。22分、右サイドでボールを受けたスソがドリブルから左足でシュート性のクロスを入れる。しかし、ここはわずかにゴール左へ外れた。ユヴェントスは33分にアクシデント発生。アレックス・サンドロが負傷交代となり、代わってパトリス・エヴラが入った。
するとミランがワンチャスをものにする。38分、右サイドのスソが左足でアーリークロスを入れると、ニアに走り込んだジャコモ・ボナヴェントゥーラがヘディングで合わせ、ゴール右に沈めてミランが同点に追いついた。このまま1-1でハーフタイムを迎えた。
後半は追いついたミランが勢いそのままに攻める時間が増える。56分、エリア右でボールを受けたスソがカットインして左足シュート。ここはブロックされたが、続く57分に右CKをショートコーナーで始めると、クロスボールにアレッシオ・ロマニョーリが飛び込んだが、ここはクロスバーに阻まれた。
押し込まれていたユヴェントス。60分、イグアインからパスを受けたサミ・ケディラがミドルシュートを放ったが、ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマがなんとか防いだ。67分、ユヴェントスはピアニッチを下げてディバラを投入。ミランは74分にロカテッリを下げてマリオ・パシャリッチを入れた。
ユヴェントスは77分、右サイドからイグアイン、クラウディオ・マルキージオとつなぐと、最後はエリア手前右のディバラが左足シュート。低く鋭いボールがゴールを襲ったが、惜しくも枠の右へ外れた。さらに80分、直前に交代で入ったマリオ・レミナが左サイドでボールを受けると、エリア内左で受けたエヴラがマイナスのパスを送る。パスをもらったディバラが左足で強引にシュートを狙ったが、ここもGKドンナルンマがなんとか防いだ。
劣勢を強いられつつあったミランも、スソを中心にして反撃に出る。83分、右サイドのスソが左足で鋭いクロスを入れる。これをバッカが頭で合わせたが、ここもGKジャンルイジ・ブッフォンの好セーブに阻まれた。結局、90分では決着がつかず、1-1のまま延長戦に入った。
延長戦に入ってもミランのスソがチームを引っ張る。93分、右サイドのスソがクロスを入れると、エリア内逆サイドに流れたボールをボナヴェントゥーラが拾って右足シュート。GKブッフォンの弾いたボールがフリーのバッカの足元に入ったが、ここはバランスを崩してシュートを打てず、決定機を逃す形となってしまった。
ミランは101分にイニャツィオ・アバーテとバッカを下げ、ルカ・アントネッリとラパドゥーラを投入した。111分にはユヴェントスが決定機。ディバラのパスに抜け出したエヴラが左足シュートをゴール右下に沈めたが、ここはオフサイドの判定で得点は認められなかった。さらに116分、左サイドのエヴラが入れた速いクロスをエリア内のディバラが合わせたが、ここは枠の上に外してしまった。
このまま120分を終えても決着がつかず、PK戦に突入する。先攻のユーヴェは1人目のマルキージオが成功。一方、ミランはラパドゥーラのシュートをブッフォンに阻まれる。しかし、ユヴェントスも2人目のマンジュキッチがクロスバーに当てて失敗。ミランはボナヴェントゥーラがしっかりと決めた。3人目、4人目は互いに成功させると、ユヴェントスは5人目のディバラのシュートをドンナルンマがストップ。ミランはパシャリッチがしっかりと決め、ミランがユヴェントスに並んで最多7度目の優勝を果たした。なお、本田に出番はなかった。
【得点者】
1-0 18分 ジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス)
1-1 38分 ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(ミラン)
By サッカーキング編集部
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